ゲートには時計が設置されていて、表示時間は3時間59分30秒くらいであったろうか。
「3時間台行ける!!」
心が躍った。しかし次の瞬間、目を疑った。ゲートには「ゴールまで0.195km」と書いてある。
0.195kmということは、195m。あと30秒で、200mを走るのは厳しい。
ここで、正月のあるシーンが頭をよぎった。
箱根駅伝10区、中央大学アンカー塩屋選手の激走である。
中央大学は、27年連続箱根駅伝のシード権を維持する伝統校である。
10区の激しいシード権争いの中、中央大学のアンカーは、足を引きずり走りながらも他校に必死にくらいつき、最後は振り切り28年連続のシード権を確保したのである。
塩屋選手の走りを自分に勝手にだぶらせ、ラスト0.195kmを走った。
しかし、その途中、ゴールに表示された時計が4時間を超えたのが見えた。
構わず最後まで走り、ゴール!
ゴールの時計は、4時間00分46秒。
構わず最後まで走り、ゴール!
ゴールの時計は、4時間00分46秒。
ゴールした大きな満足感と、小さな悔しさが入り交じった気持ちで天を仰いだ。(続く)
今年の目標30エントリー まであと16