日本橋から浅草方面に向かって走っている時に、あることに気がついた。
沿道からの声援がほとんど「バナナマーン」なことである。
特に子供からの声援が多い。ちらっと右を見ると、バナナマン(【2ch】ニュー速VIPブログ 東京マラソン 2012 「仮装ランナー」 まとめより)が走っていた。
自分の走りに集中していて気づかなかったが、思い返すと、ここ数kmは並走していたようだ。
そのあとも1kmくらいバナナマンと並走は続いただろうか。相変わらず沿道の声援をバナナマンが独占している。
25kmを過ぎ、疲労感が生まれ始めていた頃だったので、何か元気になれるものがほしいと思ったが自分には何も無い。
「くそっ。仮装すれば声援をもらえるんだな。次回は俺も仮装しようかな」
などと考えている時、右足に、ぴきっと痛みが走った。
ふくらはぎが、吊る寸前である。
完全に吊ってしまったら完走できないだろう。
仕方なく、走るペースを半分以下に落とした。27km付近である。
声援の中、バナナマンは私を置き去り、軽快に走っていった。
バナナマンはかぶりものの高さがあり、遠くに行っても姿が確認できるのが妬ましい。