晴海通りにはいったところで、沿道の男性が、大きな声で叫んだ。
「サブ4(サブフォー)行けるぞー。がんばれー!」
サブ4とは、4時間以内でフルマラソンを走ることを示すマラソン用語である。(と、いいつつ私もレースの1週間前まで知らなかった)
と思いながら、晴海通りを相変わらずのろのろと走り、築地4丁目の交差点を左折すると、35kmの関門がみえた。5kmごとの関門には時計が用意されている。時間をみると、なんと3時間11分である。
残り49分で7.195km。1kmあたり7分弱で走れば、3時間台も可能である。ただ、自分は完走しか目の前にみえていなかったし、1kmを6分台で走るのは無理に思えたので時間のことはすぐに頭から消えた。