朝の東京FMで青山さんが解説していた。
「銀座では沿道に人がたくさんいてモチベーションを保つことができますが、銀座を抜け、湾岸地域に向かうと、人が減ります。人が減った所でガクっとモチベーションダウンしてしまう人が多いので気をつけましょう」
それを思い出しながら「まじかー」とつぶやきつつ、佃大橋にさしかかった。
急な上り坂だった。今の自分では走っても歩いてもスピードは同じだろう。そう判断し、下から上まで歩いた。
道の中央では、ボランティアスタッフの女性が、声を枯らして叫んでいた。
「あきらめたら、そこで試合終了だよ!」
いつもは冗談で言い合うような言葉が、なぜか、ぐっと突き刺さった。(続く)
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