有名なモチベータのショーン・スティーブンソンによると、カウンセリング中に、患者から頻出するネガティブなキーワードがあったという。
それは「でも」という言葉だそうだ。
ショーン・スティーブンソンによると「でも」には3つの種類がある。
(1)「言い訳」の「でも」
でも、XXXだから仕方が無いんだ
(2)「失敗(の恐怖)」に対する「でも」
でも、XXXできなかったらどうしよう
(3)「自分の能力への自信のなさ」に対する「でも」
でも、私はXXXではないから
1つ目の「でも」は、なにかものごとがうまくいかないときに、自分以外の環境のせいにしてしまう考え方である。
2つ目、3つ目の「でも」は、チャンスがあるのに、それに向かう行動を制限してしまう考え方である。
これらの「でも」によって人の行動は大きく制約されてしまうという。
では、これらから脱却するにはどのように考えればよいのだろうか。
それは「そのすべてに、自分が責任を持つ」だそうである。
私にも経験があるが、全てに責任を持つという姿勢があれば、たとえ、他の人や環境に非があったとしても、自分にもできることがなかったか、事前に先回りして防ぐことはできなかったなどのように考えることができるだろう。
私は、プロジェクトの中で自分がどんな立場であれ、関わるプロジェクトは全て成功させるという意気込みで仕事をしてきた。
そのように考えると、自分が担当する仕事だけではなくて、プロジェクトでどのような仕事が必要か、他に自分でできることはないか、誰かの仕事が止まっていて困っていないか、などというように、次々と発想が生まれ、視野が広がってくる。
そのように仕事をしていると、周りの人からも頼りにされるので、やりがいも生まれ、自分の力もついてくるのを感じたものである。
プロジェクト全体を見ながら仕事をする人は、仕事力や、仕事を通じて得られた信頼関係など大きなものを得る事が出来て、その後の人生も変わって来るだろう。
「そのすべてに、自分が責任を持つ」という考え方は、自分に余裕が無い時は実践が、なかなか難しいものであるが、「でも」という言葉が浮かんで来たらそれをストップするよう心がけて行きたい。
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