ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

第7の習慣〜第1の習慣・企業編

3回連続で『7つの習慣』の第1の習慣「主体性を発揮する(Be Proactive)」について。(またかと思った人は、ごめんなさい)

前回までは「人と第1の習慣」について考えたので、今回は「企業と第1の習慣」について考えてみたいと思う。

■自己責任
「問題は自分の外にあると考えるならば、その考えこそが問題である」

企業について考えるときも、やはりこの言葉から始まる。

「不況のご時世だから〜」とか「100年に1度の不況〜」などの言葉がメディアなどでもよく使われるが、私は、経営者たるもの「不況」というキーワードは安易に口に出してはいけないと考えている。

この言葉を出した時点で、企業の外に要因を求め、今後の結果についても無意識のうちに自己防衛線を張っているような気がするからである。それはすなわち、いいわけである。

戦争や天変地異など、よほどのことがない限り、世の中で仕事は動いているし、お金も動いている。

仕事やお金が入ってこないのは、不況のせいではなく、そのような状態にしてしまった企業の自己責任である。

自己責任なのであるから、自らをみつめ、現状を認識し、どうしたら良い流れをつくれるのかを考え・行動しないといけないし、いいわけをしているようでは企業としての成長はありえない。もちろん経営者としての成長もないだろう。

私は今年のビープラウドの新年会で「不況という言葉を口にしたら経営者として負けである」と宣言し、今年は不況という言葉をNGワードにして口にしないことを決意した。

その言葉を発した直後の2月、3月にビープラウドにとって大きな環境の変化が訪れた。そのときに、不況のせいにしていたら、自分の行動や判断も変わり、会社も違う方向に進んでいたのではないかと思っている。

■主体的な事業活動
 第1の習慣には、主体的な人の特徴として以下のような記述がなされている。

「自分の価値観に基づき行動する」ことは、主体的な人の最も基本的な性質であると言える。反応的な人は「その時折の感情、条件づけ、環境などに左右される」が、主体的な人は深く考え、選択し、内面化した価値観に基づいて自らを支配するのだ。

これを企業にあてはめて考えてみると、反応的な企業は「あの事業は儲かりそうだから」とか「他もやっててうまくいっているから」という理由で、自分たちの方針や考え方と全く違った事業に手を出したりする企業であろうと想像ができる。

一方、主体的な企業は、自分たちの価値観に基づいて為すべき事業を決定する企業である。

主体的に行動するために、企業としては、自分たちの価値観をはっきりと定めることが重要である。価値観が明確にならないまま、利益だけをあげようとしても反応的な企業になってしまうことは避けられず「立派な人格を持つことはできない=成長しない」と考えても良いのではないかと思う。

■人に当てはまることは企業にもあてはまる
今回のエントリーを書いて、人にあてはまることは、企業にもあてはまるのだなぁと再認識した。人と同じように、良い習慣を身につけることによって、法人も人格が立派に育っていくのである。そして法人が社会に役立つ立派な人格を持つように成長させるのは、経営者の責任であり仕事である。

ビープラウドは「Human Centric Comany」という言葉を掲げているが、この言葉にビープラウドの価値観は集約されている。「Human Centric Comany」という言葉にはビープラウドが「信頼でつながった人間関係をベースとして、社会に広がっていく会社」になるようにという思いが込められている。ビープラウドではその言葉のとおり「信頼」という価値観をもっとも大事にし、それを企業活動のベースにしている。

「信頼」と書くと、精神論のようであるが「信頼」がもたらす利益は企業にとって計り知れないものである。これらについてはまた別のエントリーでじっくりと書ければと思う。

今年の目標101エントリーまであと65