前回のエントリーの続き。
「続けなかったこと」による失敗の2つ目の話である。
卒業を控えた高校3年の冬(1月)である。
私は12月に受験した大学の試験で合格し、そこで大学受験をやめ、アルバイトを始めることにした。
せっかくやるのなら時給の良いアルバイトということで、工事現場などに立つガードマンのアルバイトをはじめた。
友達はまだ大学受験中だったので、遊ぶ友達もいない。
他の警備会社はわからないが、私が仕事をしていた警備会社では、当日になって他のガードマンの人が体調不良や急用で来れなくなることが多々あった。そんな中、私は平日は5日間仕事をし、休まず仕事を続けていた。
警備会社も私をかわいがってくれて、バブル崩壊直後の不況の中、シフトに入れない人もいる中で、仕事を優先的に割り当ててくれていた。
3月になり、大学受験も終わり始め、友達も遊べるようになってきた。
そんなある日、友達からどこか遊びに誘われたのだと思う。
私は翌日アルバイトのシフトが入っていたが、どうしても遊びに行きたくなり警備会社に連絡した。
急用が入ったのでシフトから外してほしいと。
他の人も急用で休んだりしてるから私も良いだろうという軽い気持ちで。
折り返しの電話で、警備会社の人は代わりの人がみつかったからと、その勤務交代を了承してくれた。
しかし、そのあとからシフトに入れないことが多くなった。
警備会社の人によると、既に他の人でいっぱいだから仕事が無いとのこと。
私は痛感した。
社会が「特別扱い」するかどうかと「その他大勢」に入ってしまうのかは紙一重であると。
私は、たった一度の急用キャンセルで「特別扱い」から「その他大勢」に入れられてしまったのである。
社会の厳しさを知った初めての経験であった。
休まず自分の仕事を続けられるか、続けられないか、それだけで社会からの扱いが大きく違うということを経験をしたのである。
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