2019年のテーマ
2018年のテーマは「攻め」でした。*1
2019年のテーマも「攻め」に決めました。
2018年、2019年、2020年の3年間で、2021年以降のビープラウドが決まると考えているからです。*2
攻めの原動力
良い攻めを続ける原動力はなんでしょうか。
それは「自己の実力」です。
実力があれば、ひとつひとつの策が力強くなり、策と策のつながりが期待できます。
実力を高めるためには、才能を伸ばすことです。
書籍「羽生善治論 「天才」とは何か」に、著者の加藤一二三氏が考える「天才の条件」が4つ書かれています。
- 作者: 加藤一二三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/06/17
- メディア: Kindle版
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【条件1】無から有を生み出すことが出来る人
- 若い頃の着手や立てた作戦が、即公式になり、定跡化すること
【条件2】早指し
- 早く指すことができて、しかも着手が正確で、なおかつ勝つこと
【条件3】未知の局面にも対処できる
- みたことのない局面であっても、もっとも強力な一手、最強の一手が、局面を見た瞬間に浮かんでくる
【条件4】長考を苦にしないこと
- 最強の一手を探すために、飽きることなく、興味をもって考え続けることができる
今年取り組むこと
この「天才の条件」にそって、自分の実力を高めるために今年取り組むことを考えてみました。
【条件1】無から有を生み出すことが出来る人
若い頃の着手や立てた作戦が、即公式になり、定跡化すること
「無から有を生み出す」ことに深く関わるのがイノベーションです。
P.F.ドラッカーは「イノベーションは体系としてまとめ、学び、実践できるものである」といっています。
普通の人にとってこの言葉は救いです。
イノベーションを学ぶにも書きましたが「無から有を生み出す」ことができるようになるために、以下を続けていきたいと思います。
- 観察眼を持つ(→仕事を真剣に研究し、真剣に取り組み続ける)
- 常識を疑う(→違和感に敏感になる)
- アイデアをカタチにする方法を学ぶ(→匠Method*3を学び続ける)
【条件2、3】早指し・未知の局面にも対処できる
(条件2)早指し
早く指すことができて、しかも着手が正確で、なおかつ勝つこと
(条件3)未知の局面にも対処できる
みたことのない局面であっても、もっとも強力な一手、最強の一手が、局面を見た瞬間に浮かんでくる
羽生善治さんが何かの番組で「強い棋士とは、多くの手が思い浮かぶ人ではなく、強い手がすぐに思い浮かぶ人だ」と言っていました。
強い棋士も長い時間を使って考えますが、直観で浮かんだ強い手が本当に正しいのか、見落としはないかを確認するためだと聞きます。
仕事においても早指し能力は重要です。
判断が遅く、実行も遅ければ、価値が生まれるのも遅くなるからです。
仕事における早指し力をあげるために、必要な条件は何でしょうか。
私なりに以下の3つを考えました。
- 知識と知恵の蓄積
- 価値観を磨き、価値観に従う
- 自信と胆力
知識と知恵の蓄積
早指しを支える直観力のもとは知識です。
しかし知識を学んでいるだけでは、頭でっかちになるだけです。
知識を学び、その知恵を活用して実践し、経験から学んだことを知恵として蓄積するプロセスが必要です。
この知識と知恵の蓄積がもとになって直観が生まれます。
知識と知恵を蓄えるために、以下のことを続けたいと思います。
- 知識を学ぶために多くの書籍を読む
- 知識を実践で活用する・使ってみる
- 実践で得たノウハウを知恵として蓄積するためにブログに書く
価値観を磨き、価値観に従う
何かを判断する時に、毎回1から考えていたら判断スピードは落ちます。
自分の中に価値観を築き、価値観に従うように判断すれば、自分なりの答えをすぐに出すことができます。
今年は、価値観のベースとなり、価値観を磨くことができる書籍を読みたいと思います。
自信と胆力
自信
仕事の早指し力を上げるには、自信が不可欠です。
自信がなければ、一歩踏み出すのを躊躇し、迷ってしまうからです。
自信があればすぐに行動に移せます。
自信はどのようにつければよいでしょうか。
自信は2種類あると思います。根拠のない自信と積み上げた自信です。
根拠のない自信は「(理由はわからないが)自分ならできる」というものです。
根拠のない自信は「未来思考」です。
未来のことは誰にもわかりませんが、なにはともあれ、実現は未来の価値を描くところから始まります。
未来の価値を描くために必要な要素が「根拠のない自信」です。
一方で根拠のない自信だけもっていても、価値は実現しません。
価値の実現には、積み上げた自信が必要です。
積み上げた自信は「現在思考」です。
現在の行動を積み上げることによって、根拠のない自信が確信に変わっていきます。
積み上げた自信を得るためにも、今年は特に一日一日の積み重ねを大事にしていきたいと思います。
(そのために、日々の学習のルーティンと自己の活動を手元で記録します)
胆力
未知の局面にも対処できるには、胆力が必要です。
胆力とは「たいていの出来事に驚いたり、恐れたりしないで、物事をやってのける精神力のこと」です。
仕事においても未知の局面は、怖いものです。
そこを逃げるか立ち向かうかは、大きな目的・ビジョンを持っているかにより左右します。
私は自分のキャリアビジョンを匠Methodのモデルとして手元に持っています。
そのモデルを見直すことを日課にし、胆力を鍛えていきたいと思います。
【条件4】長考を苦にしないこと
最強の一手を探すために、飽きることなく、興味をもって考え続けることができる
考え続けるといっても、考え方がわからないと続けることはできません。
直観で生み出した内容を、さらに深く考えるには「ロジカルシンキング」がよいでしょう。
天才に近づくために、今年はロジカルシンキングにも取り組もうと思います。
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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そして「飽きることなく、興味をもって」仕事を研究できればとおもいます。
最後に
天才と呼ばれる人も初めから天才であった訳ではなく、努力によって天才になったのでしょう。
努力とは「ある目的を達成するために、途中で休んだり怠けたりせず、もてる能力のすべてを傾けてすること」とあります。
人生の充実は、自分を成長させることによって得られます。
成長は人の根源的な欲求のひとつだからです。
人生を充実させるために、そしてその先にある社会への貢献のために、努力を続けていきたいと思います。