ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

みちのくひとり旅2012記〜その2

その1から続き)

東北新幹線やまびこ号を降り、仙台駅に降り立った。

時間は11時45分。14時が試合開始だから、まだ2時間以上の余裕がある。

青葉城恋唄(ちなみに1978年5月5日発売)」を口ずさみながら、駅構内の地図で、目的地である楽天対ロッテ戦が開催されるKスタ宮城の位置を確認した。

どうやらKスタ宮城に行くには、駅を東口に出て、そこから徒歩で行くか、駅のターミナルから100円のシャトルバスが出ているようだ。

シャトルバスの乗り場を探して仙台駅東口付近をうろうろしているうちに、雨が本降りとなった。

試合が中止になった場合は、どこをみればよいのかがわからなかった。iPhoneでYahooスポーツをみるが、中止について何も掲載されていない。

Twitterの楽天イーグルスのハッシュタグも知らなかったので適当に検索したが、開催に関わるつぶやきはヒットしなかった。

ここは、現状の主催側の判断や中止連絡がリアルタイムでメール配信されるプッシュ型のサービスがほしいところである。今後に期待したい。

仕方なく、球場に向かうらしき人々の様子をしばらく観察した。

シャトルバスは試合開始前の2時間前から運行されるらしい。

楽天のユニフォームを来た人たちが次々とバスに吸い込まれ、球場まで運ばれて行くのが見えた。

「みんなやる気満々ですね。。。」

低いテンションで私はシャトルバスに乗り込んだ。

仙台駅からはバスは1度も曲がらずに一本道でKスタ宮城に辿り着いた。

バスを降り、球場が目の前に見えると私のテンションは上がったが、一向に雨が止む気配はない。

球場の敷地内に歩き、出店で「マー君ステーキ弁当」を購入した。


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球場に着くとすぐに弁当を買ってしまうのは、2001年に大阪ドームに初めて行った時の苦い思い出からである。

その年、近鉄バッファローズは「いてまえ打線」のキャッチフレーズのもと、3番ローズ、4番中村、5番磯辺を中心とした打撃陣が猛威を奮っていた。

特に4番の中村ノリはその豪快な打法でファンを魅了し、全盛を極めていた。

私もその豪快な打撃にあやかりたいと大阪ドーム限定発売の「中村紀洋弁当〜フルスイング」を食べると心に決めていた。

当時大阪に住んでいた私は、試合前ぎりぎりに大阪ドームに到着した。

入場後、いくつかの売店を歩き回ったが、人気を極めていた中村ノリの弁当は試合前から全て売り切れとなっていたのである。

11年前を思い出しながら、球場外に設置されたテントでマー君弁当を食べていると、球場スタッフらしき若い人たちの興奮気味の声が聞こえて来た。

「やれる!」
「これはやれるよ!!」

そうはいうけれども、風は冷たく、雨は降り続き、俺の体は冷えきっている。

2012年3月31日、仙台の春はまだ少し先に思えた。

「本当かよww!!」

心の中で優しく突っ込んだが、一方で野球ファンの血が騒いだ。

スタッフの言葉を信じ、球場内に足を運ぶことにした。 (続く

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