(その2から続き)<その1へ>
雨は激しく降り続いたが、走っているとあまり気にならない。
気にならないどころか、不思議な感覚が降臨した。
あたかも滝の中を、滝壺に向かって集団で走って行くような、そんな感覚である。マラソンをしてるんだか、修行してるのか曖昧になった。
滝の中を走る修行僧たちと走っているうちに、ランナーズハイか、何なのか得体の知れない高揚感に包み込まれた。
「ひゃっほー」
俺は心の中で叫びながら、滝の中を無邪気に走った。
そうこうしてるうちに、東大島をスタートしたレースは北千住を超え、折り返し地点を迎えた。(続く)
今年の目標30エントリー まであと11