昼下がりから始まった打ち合わせは、埒があかなかった。
感情的に抵抗するパッケージベンダーの部長と担当者。
いろいろなわだかまりが感じられ、声もやたら大きい。
問題の解決が長期化してしまうことを懸念した私は、声を一段階か二段階、強めて言った。
「いろいろあると思いますが、私はこの問題を解決したいだけなんです。そのためにはソースコードを私がいうように改修して頂ければと思います。パフォーマンスも含めて、テストは弊社の方で全部担当しますし、問題が発生した場合も責任をもって全て対応します。それでも対応していただけないでしょうか」
本番で障害になった場合も責任を持って対応すると発言するというのは、越権行為であったかも知れない。
ただ、このまま帰っても全体会議でまたこっぴどく言われるだけである。
その上での捨て身の発言であった。
なにが、琴線に触れたかはわからなかったが、パッケージベンダーの部長の態度が一変した。
打ち合わせはその後15分で終わり、パッケージベンダーに修正対応をしてもらえる運びとなった。(続く)
今年の目標103エントリー まであと28