ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

采配

プロ野球の日本シリーズが終わり、もうすぐ1週間が経つ。

中日ドラゴンズ落合監督としての最後の采配。

それに合わせるかのように落合監督の「采配」という書籍が発売され、私も一読した。

選手たちに、本当のプロフェッショナルになってもらいたい

太く長く活躍する選手になってもらいたい

そのような優しさに溢れた内容であった。

監督として指導者として、日々の試行錯誤を感じさせる記述が印象に残った。

例えば、挨拶代わりのように気軽にかけた「頑張れよ」というひと言が、選手にとっては無言のプレッシャーとなってしまい、何も言わないほうがよかったのか、と反省したこともある。また、一人の選手を取り上げて褒めると、その他の選手は「俺は監督に認められていないのか」と感じてしまうことがあることも知った。

8年間、監督を務めてきて強く感じているのは、選手の動きを常に観察し、彼らがどんな思いを抱いてプレーしているのか、自分をどう成長させたいのかを感じ取ってやることの大切さだ。

中日球団の監督史上、最高の成績をあげたのは、勝てる野球に徹した戦い方だけではなく、選手達の気持ちを慮り、プロフェッショナルとして成長に導いた結果が、チームの勝利につながったということを忘れてはならない。

野球の世界に限らず、組織の指導者は「組織が勝つこと」が仕事と考えられることが多い。

しかし、指導者の本当の仕事は、部下やメンバーが仕事を通じて成長し、良い人生を送れるように導くことなのではないだろうか。そのようなことを再認識させてくれる書籍であった。

采配/落合博満
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