トラブルや非常時にどのような態度で臨むのか。
慌てふためいて、頭が真白になってしまうのか。
怒ったり、落ち着かない態度で周囲を混乱させてしまうのか。
落ち着いて行動し、冷静な判断をするのか。
仕事には「結果を出す」ということが必ず求められる。
そのためには、冷静な判断が必要であり、慌て騒がず落ち着いて行動するのがベストであると考えられる。
これは全ての仕事をする人にとって、共通することではないだろうか。
中国の書「呻吟語」でも、人物評価の基準として「深沈厚重」というものを第一にあげている。
「深沈厚重は第一等の資質」
深沈厚重なる(どっしりと落ち着いて深みのある人物)は、これが第一等の資質である。
磊落豪雄なる(積極的で細事にこだわらない人物)は、これは第二等の資質である。
聡明才弁なる(頭が切れて弁の立つ人物)は、これは第三等の資質にすぎない。
ここで逆に思うのは、ただ落ち着いて静かにしている人物がよいのであろうかということである。
「呻吟語」では「ほんとうの沈静とは」の節で次のように述べている。
沈静とは、単に口を閉ざして沈黙していることを言うのではない。心が浮つかず、態度がゆっくりとしていること、これがほんとうの沈静である。
一日中しゃべりまくったり、あるいは戦場のなかで激しく走りまわったり、大勢のなかであわただしく動いたりしても、沈静を損なうことはない。なぜなら、心が落ち着いているからだ。
(〜中略)
ほんものの沈静とは、心がすっきりと冴え、そのなかにいきいきとした働きを包みこんでいる状態をいうのである。
どのような場面でもより良い結果を出せるように、深沈厚重の資質を身につけて行きたい
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