WBCの日本代表監督がほぼ巨人の原辰徳監督で決まりとのニュースをみました。
それを聞いたときは、原監督で大丈夫か?というのと、他に候補がいないからしょうがないかというのが、率直な気持ちでした。
本当は、私が監督(指導者)として尊敬する中日の落合監督と、楽天の野村監督のどちらかにやってもらったほうが楽しみだなぁと思ったのですが、落合監督は、2006年優勝、2007年2位(日本一)、2008年3位(CS第2ステージ敗退)と少しずつ順位が落ちてきているので、選ばれないのは致し方ないかなと。
野村監督は、楽天のような若いチームなら選手は従いそうだけど、日本代表の選手達を全て束ねるパワーがあるかというと、ヤクルトで勝ちまくってた頃ならいざ知らず、現在はそこまでではないのかなという感じがします。
オールスターで選手投票もはじまったことだし、12球団の監督に投票をしてもらうというのも、監督の作戦力の差が如実に出てしまいそうで、ボツなんでしょう。
WBCでも、最有力候補?に挙がっていた星野監督は、北京五輪での敗退が痛かったですね。
昨年秋の予選で主力として活躍した、新井、西岡、川崎、稲葉。みんな骨折レベルの重傷。加えてエース上原が、プロに入って以来の大不振。
王監督だった2006年のWBCも前年の秋にアジア予選があり、ほぼ同じメンバーで3月の本戦を戦ったのですが、予選から本戦までの期間が短く、今回のように予選の時と選手のコンディションが大幅に違うと言うことはありませんでした。
北京五輪の話になってしまいますが、運が悪かった以外にも、采配も短期決戦向けとは言い難かったですね。予選で2敗(うち1敗は韓国戦)している岩瀬を、準決勝韓国戦、同点の場面で登板させてしまう。
日本シリーズなどの短期決戦に強い監督はたとえ負けた試合でも、1、2戦のうちに、雰囲気の良い選手、通用しそうな選手、そうでない選手を見極めるために、いろいろ投手を登板させたり、選手を起用したりします。予選のうちに、岩瀬はバイオリズムが悪いと分かっているのに大事な場面で投げさせてしまう。そして、本塁打を打たれる。
少し不安に思っても、行けと言われれば行くのが選手ですから、リベンジさせるなら違う相手か、もう少し楽な場面で起用するという策がベンチサイドにあったのではないでしょうか。
星野監督は中日時代も、情のある采配が特徴でしたが、中日監督時代に2度、阪神監督時代に1度挑みましたが、日本一はなりませんでした。
短期決戦と長いシーズンでの起用方法の違いは必ずある。かといって普段着の野球をやらずに、他所行きの野球をやってしまうと、力を発揮できないというのも短期決戦の難しさでしょう。
落合監督は日本シリーズでの、第1戦後のコメントで、勝ち負けに関わらず、選手がリラックスしてプレーできているかどうかに言及するコメントが多いような気がします。
これは、短期決戦のなるべく早い段階で、リラックスしてプレーできるかどうかがシリーズの勝敗を分けることを知っているからでしょう。
選手になるべく早く段階で、楽にプレーできる精神状態になってもらう。度胸の良い選手、のっている選手は大事な場面で起用する。緊張しがちな選手は、楽な場面で起用する。そして、そこで100%以上の力を発揮させ活躍してもらう。これができるかどうかが、監督そして指導者の腕の見せ所となるでしょう。
『短期決戦の戦い方と仕事』このテーマで密かに研究していければと思います。
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