先日、雑誌の記事の執筆で技術調査をしていて、ある技術のために、ほぼ1日を使ったのですが、その時になつかしい感覚を味わいました。
ドキュメントを読んだり、ウェブを検索したり、コマンドのオプションを変えたり試行錯誤。ひとつ解決するとまた次の壁にあたり、また別の試行錯誤がはじまる。
会社をつくる前は、サーバーをインストールしたり、ツールをインストールして試したり、自分の時間を使って夜遅くまで、いろいろやりました。その中で様々なエラーを浴びるうちに、知らないエラーがでても、勘が働きすぐに解決できるようになる。人が困っているエラーもすぐに解決することができる。トライアンドエラーの中で身についた知識、知恵、技術。それは、自分の強力な武器となりました。
エラーといえば、私が20代の時に、あるB2B電子取引用のパッケージ製品で日々発生する障害の解決をやっていたことがあるのですが、その客先のマネージャとランチに行ったときに『このパッケージで発生するエラーは全部自分で発生させて体験しました』と言ったら、社内の人に『佐藤さんは、この製品で発生するエラーは全部自分で経験してるので、安心して仕事を任せられますよ』と紹介してくれたのを思い出します。
小飼弾さんの『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』 の前文に、WikiPediaに書かれているギークの意味が引用されています。
ギーク(geek)とは、アメリカの俗語で卓越した知識があるということを指す。特にある種の趣味には長けているが、人付き合いが得意でない人に対して用いられる。そもそも良い意味では使われなかったが、インターネットが注目されるようになると共に、コンピュータやインターネット技術に時間を費やし、深い知識を有する者もギークと呼ばれるようになった。
そうです。ギークになるには時間を費やす必要があるのです。コンピュータやインターネット技術に時間を費やし、自分の手を動かし、その結果として深い知識を有し、Geekと呼ばれる尊敬に値する人になる。私の周りにもGeekと呼べる人たちがいます。
そして、前文で、小飼弾さんは続けてこう言っています。
それでは、なぜ「ただのバカ」だった「ギーク」が「尊敬するべきバカ」に変わったのか。それはギークたちが世界を少しずつ、しかし確実に良い方向に変えてきたからです。
コンピュータやインターネットに時間を費やし、深い知識を有し、世界を少しずつ、しかし確実に良い方向に変えていく人たち。そのようなギークたちが安心して長い期間活躍し、社会に貢献できるためのプラットフォーム、すなわち「地球中のエンジニアが憧れる会社」にビープラウドがなるために、Geekと同じように私も多くの時間を費やし、頭を使い尽力していければと思います。
今年の目標:100エントリーまであと23