中学校時代、私は野球部に入っていた。
そのときは、放課後の部活が楽しみで楽しみでしょうがなかった。授業が終わると同時に部室に行き、すぐ練習を始めた。(先輩が厳しかったので、自分の学年の代になってからの話ですが)
夕方になり日が暮れても、疲れも知らず、練習を続ける。チームメイトも皆同じ気持ちだったと思う。楽しくて楽しくて仕方なかった。右ひじを骨折しても試合に出続けたほど。それほどプレーしたかった。
野球自体の楽しさとチームの一体感。練習が終わってからも、野球がうまくなりたい、強くなりたいと、皆でチームの未来について語り合った。
高校時代、硬式野球部に入部したけれど、そのような楽しさはどこかに消えてしまった。
野球は、寝ずに語るほど好きだったけど、実際の練習、試合は楽しみというより苦しみに変わってしまっていた。勝つという結果を目指すためにはそのような雰囲気でしかなかったのか。あの中学時代の楽しさは遂に感じずじまいに、高校3年の夏、甲子園予選で敗退した。
中学校の野球部で経験した時のようなわくわくした気持ち。いつかまた戻ってこないだろうか。
仕事場に行きたくて行きたくてしょうがない。明日の仕事が待ち遠しい。
そのような気持ちで日々いられたら、どんなにいいだろうか。