高校生の野球部時代、1年生の時から「野球心得書」という書籍を、何度も読み返していた。
この書籍には、例えば「打撃の心得25か条」「内野手の心得37か条」というように、各場面や役割ごとに考えるべきこと、心得ておくべきことが、いくつも書かれている。
野球部のチームメートに、この本を貸した時「あたりまえの事が書かれている。特に目新しいことはない」と言うようなことを言っていたが、そのとおりで、この書籍にはある程度野球をやった選手にはあたりまえのことが羅列されているのである。
しかし野球をするにあたり「あたりまえ」のことを「あたりまえ」にできるようになるのが、難しいのである。
当たり前の心得が10か条あったとして、それをいちいちプレイする前やプレイ中に思い出していたら、その場のプレイに集中できないし、間に合わない。
実際の試合では、考えずとも瞬間的に状況に応じて判断し、体を反応させる必要があるのである。
また、実際のプレーを離れたりしていると、毎日練習していた頃には当たり前にできていたことも、つい忘れてしまったりしてしまうこともある。
人は行動の1割を意識的、9割を無意識で行動しているといわれるとおり、仕事においても、ほとんどのことを無意識で判断し、選択し、行動しているといってもよいだろう。
また、その行動は本人が意識的、無意識的にしているかに関わらず、他の人からは常にみられているのである。
当たり前のことを当たり前にできること。そして当たり前のことが無意識にできるレベルまでに、日々の仕事を意識して高めて行ければとおもう。
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