「今までみたスポーツのチームで好きなチームはどれか」と聞かれたら「ドーハの悲劇のサッカー日本代表」と答えるかもしれない。
ドーハの悲劇とは、1994年サッカーアメリカワールドカップのアジア予選最終戦対イラク戦のことである。
三浦カズ、ゴン中山が気迫溢れるプレーで得点し、ラモスが攻撃の起点となりスルーパスを出し続けた。
残り2試合を残して、2勝すればワールドカップ出場。
まず韓国戦は三浦カズの決勝ゴールで勝利。
次のイラク戦で勝てば、日本初のワールドカップ出場が決まる。
そのイラク戦。
まず三浦カズが前半早々と先制ゴール。
そのあと同点に追いつかれたが、後半、ゴン中山のゴールで勝ち越し。
そのまま逃げ切れば、初の出場である。
後半も、残り1分を切っていた。
日本はボールを相手陣で持ったにも関わらず、ラモスが残り20秒で痛恨のパスミス。日本陣内に持ち込まれ、コーナーキックとなった。
コーナーキックになっても、1人がボールを追いに行くが、特に日本チームディフェンダーが厳しく追う様子は見えない。
ボールは日本ゴールに吸い込まれ、同点で試合を終えた。
三浦カズ、ゴン中山というストライカーが26歳という年齢で全盛期を迎え、勝負所で神懸かり的に得点し、実力的にも、ワールドカップに出場する資格があるチームに思えた。
私は、このときほどフォワードが活躍した日本代表は、みたことがない。
私の想像でしかないが、この時のチームは、リードした場面で残り時間逃げ切るための戦術が決められていないかのように感じた。
youtubeでみると、イラクの動きは鋭さが無いのに、日本側は中途半端に攻撃し、ボールを奪われているシーンが続くからである。
「攻撃は最大の防御なり」で攻めるのか、ボールを回して焦らし時間を稼ぐのか。その意志が感じられなかった。
基本的な攻撃、守りの戦術ではなく、試合中に想定される戦術を全て網羅してこそ隙のない戦いができる。
そのようなことを学ぶことができたと簡単にいうには、悲運すぎる結末であった。
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