ベンチャーカフェというイベントで、同じテーブルについた学生に1つの質問を受けた。
「ベンチャーのような小さな会社で仕事をしたいが、どのような会社を選べば良いのか」
私は以下の2つを答えた。
・自分が伸ばしたい方向の仕事を目一杯することができるか
・経営者が、自分のため(お金、名誉欲)のために仕事をしているか、組織のために仕事をしているか
1点目は言うまでもないだろう。自分の力を早くつけるためには、まずこれが大事。
2点目。これには同じテーブルのある人から異論が出た。
「ビジョンが正しければそれでもいいのではないか」
なぜならその経営者が成功することは、結果的に周りの人も成功することになるからだという。
本当にそうだろうか。ビジネスは選択の連続である。自分に目が向けられた経営者がする選択が、組織を良い方向に導くだろうか。いくら良いビジネス的なビジョンを持っていても、それが、組織に長期的な成功をもたらすとは考えにくい。そのような組織はいつか空中分解するのではないだろうか。
私に質問した学生は若いので、入った会社が悪かろうと自分の実力さえつけて辞めて次をみつければよいかも知れない。
しかし、人が成長するのに最も必要な経験は成功体験である。実力もついて成功する組織の良いところを身をもって学ぶ事ができれば、それに越した事は無い。そう考え、私は2点目もあげさせてもらったのである。
組織をつくっていく立場の者は、私心はなるべく捨てた方が良いと思う。それは日々の選択とその行く先である結果に、大きな影響を及ぼすからである。この点には気をつけながらこれからも仕事をしていきたい。
今年の目標102エントリー まであと30