ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

2010年日本シリーズふり返り

プロ野球日本シリーズ

先に4勝したほうが日本一となる短期決戦である
短期決戦では、流れををいかに早いうちに呼び込み、勢いに乗るかということが毎年ポイントに挙げられ、勢いに乗ったチームがの3連勝、4連勝で一気にカタがつくシリーズも多い。

そのため各チームの監督は、シーズン中の采配とは異なり、早い段階から投手をつぎ込んでいくのが最も多い選手起用である。

しかし2010年の日本シリーズ落合監督が選んだ戦略はそれとは違っていた。

それがあらわれたのは第5戦である。先発の中田賢一が1回に4失点。日本シリーズにおける采配の常識では、早めに替えて継投でつなぎ反撃を待つところである。しかし中田賢一を続投させ結局5回で9失点。

「まだ先があるのに、投手をつぎ込むわけにはいかない」という落合監督の試合後のコメント。

その落合監督の言葉通り、ナゴヤドームの6戦、7戦は延長戦となり、延長戦という舞台で使える投手の数がポイントとなった。毎回サヨナラのピンチを迎えるロッテ投手陣に対し、ほぼピンチ無しで抑える中日リリーフ陣。ここまでは落合監督の読み通りである。

しかしサヨナラの場面であと一本が出ない。1回や2回ならまだしも、4回も5回もそのようなチャンスがあったが1本も出ない。

第6戦は1点リードを追いつかれ、延長15回引き分け。第7戦も途中4点をリードしながら追いつかれ、延長で勝ち越され敗れ去った。シーズン中ならそのまま逃げ切っていた2試合であろう。

ナゴヤドームでの戦いで際立ったのが、ロッテのセンター返しのバッティングである。シーズン中は巨人、阪神が大振りを繰り返すのに対し、中日はセンター返しのバッティングでしぶとく得点した。このシリーズ、ロッテは中日以上にセンター返しのバッティングを続け、ナゴヤドームでの戦いを制した。

敗れはしたが、長年の中日ファンとしては、選手が血相を変えて必死に戦う姿を、生中継でみることができ、たびたび感動することができたシリーズであった。何人かの若手も成長してきているし、来年以降このシリーズでの経験が、チームに生きてくるのを楽しみに見守っていきたい。

今年の目標102エントリー まであと54