ビープラウドのシステム開発チームでは、毎朝決まった時間にミーティングをします。これは、アジャイル開発プロセスのひとつである「スクラム」の「デイリー・スクラム・ミーティング」にならったものです。
スクラムのチームは5〜9人で構成されます。そしてそのチームには、「スクラムマスタ」という役割の人がいます。スクラムマスタの役割は以下のようなものです。
・チームを引っ張る
・デイリ・スクラムを主催する
・メンバのあらゆる問題点をあらゆる手を使って解決する
・メンバをチーム外の圧力/障害から守る
そして、デイリー・スクラムミーティングのルールは以下のように決まっています。
・毎日決まった時間に決まった場所で
・全員参加、遅刻厳禁、雑談禁止
・メンバ以外はいっさいの干渉禁止
・だいたい15分程度
・問題解決のミーティングは別途開催
スクラムマスタは、チームメンバ全員に以下の内容を質問します。
・昨日は何をしたか?
・今日は何をするか?
・作業上、何か障害になっていないか?
デイリー・スクラムミーティングを始めてからは、朝集まって、午前中ぼんやりとした雰囲気の中でなにげなく仕事が始まり、そのままいつの間にか昼になり、午後から夜にかけてエンジンがやっとかかってくるというような雰囲気はなくなり、午前中から全力で仕事に取り組む雰囲気ができやすくなったと思います。
デイリー・スクラムミーティングのメリットとしては、他にも以下のようなものがあげられます。
・「毎日決まった時間に」ミーティングをするので仕事のペース・進捗をつかみやすい
・人に説明することにより、頭が整理され、作業目的・ゴールが明確化される
・自分の仕事に対し、チームからのコミットメントを受けることによって、安心して仕事に取り組める
・「何をするか」で話した内容が終わったら、今日の仕事は終わりと考えることで、その終わりに向かい、1日1日を全力で取り組める
・仕事について、毎日チェック確認するので、無駄な作業が排除される
(2〜3日作業した後に、全くの考え違いの作業であったというようなことがなくなる)
またビープラウドでは、業務の最後に日報を必ずメールで出すことをルールにしています。
前日の夜に、問題点等を聞いていれば、翌日までに対策について考えることができ、翌日朝のスタートから充分に検討した対策をとれるからです。それに対し翌日の朝に問題について聞いた場合は、その場で適切な解決策を打ち出せる可能性は低くなりますし、チームとしては後手後手の対応となってしまいます。
デイリー・スクラムミーティング+日報は、上で述べたようにチームが迷走しないための予防線となります。簡単にできますし、実施していないチームは是非採用してみてはいかがでしょうか。
デイリー・スクラムミーティングによって、チームメンバーは「安心して」仕事に臨めますので、チームの生産性が上がること間違いなしです。
今年の目標:100エントリーまであと91。残り344日、49週と1日。