昔から「嫌いな食べ物は?」と聞かれると「らっきょう」と答えていました。
味もそうですが、噛んでも噛んでも、奥から味がしみ出てくる感覚が、どうも好きになれなかったのです。
でも、3か月ほど前、らっきょうは好きな食べ物に仲間入りしました。
どうやって、好きになったか。
まずはカレー屋に入ったときに2,3粒を盛って食べてみました。
そして
「らっきょうの良さってなんだろう」
「らっきょうが好きな人はなにが好きなんだろう」
ということを考えながら、一噛み一噛み味わってみたのです。
それを何回か、カレー屋に通って繰り返しました。
そして、ある日、らっきょうのよさ(すっぱさと、歯ごたえの良さが与える爽快さとカレーを食べている時の箸休め的存在)がビビッときたのです。
そして「奥からさらに味が出てくるっていうことは、一粒で何度も味わうことができるってことじゃないか!」とさらに気持ちがプラスの方向に変わっていったのです。
そして、さらに気づきました。
食べ物の好き嫌いも、人間関係も一緒ではないかと。
たとえ、
「相性合わないかも」と思ったとしても
「この人、印象悪いな」と思ったとしても
「この人の良さはなんだろう」
「この人と仲が良い人は、この人のどこが好きなんだろう」
と、考えてみる。
そして、その結果、その人の良さがわかる瞬間がくるのではないかと。
この人は好き、この人は嫌いと自分の中で分類して、好きな人とだけ付き合っていくよりも、まわりにいる人の良いところをできるだけ知ろうと努力する。その結果、その人を好きになれる方が人間関係も広がり、人としての幅も広がります。
そして、さらにその人の良いところを引き出すように接することで、その人との関係もさらに良いものに変わっていくことでしょう。
しかし、いつも、人を良く見れるわけではありません。
やはり、自分の気持ちに余裕がないと、自分に合わないなと思った人の良いところを探すということはなかなか難しいと思います。
そのような余裕を自分の中に持っていられるよう、広い心を持てるよう、自分を大きくしていければと思います。