BPStudy#138〜将棋を楽しもうを、2019年2月27日(水) に開催しました。
将棋をテーマにした開催は、2007年からのBPStudyで初めてです。
開催のきっかけ
「コンピューター将棋は、人間を超えた」といわれています。
2017年には将棋ソフトPonanzaが、佐藤天彦名人を破っています。
コンピューター将棋は、新手・新戦型の発見などにおいても将棋の進化に貢献し、その貢献にIT技術が大きく関わっています。
その裏で2015年から私の将棋熱は小学生以来久々に高まっていました。
日曜日放映のNHK杯は全録画・視聴を3年以上続けています。
将棋熱の復活を機に、いつかはBPStudyで将棋をテーマに開催したい、そしてそのときはコンピューター将棋も内容に含めたいと考えていました。
どこかでHEROZの方と知り合えないかなぁと思っていたところ、昨年12月の「みんなのPython勉強会(Start Python Club主催)」の懇親会で、元HEROZ株式会社の大渡さん(現在はAIアーティスト、フリーランス)と知り合うことができました。
その後メールにて大渡さんに登壇の依頼をしたところ「適任を紹介したい」とのことでHEROZの杵渕さんもご紹介いただき、開催が決まりました。
当日は第1部は将棋AI、第2部は自由テーマでLT(7人)という構成で開催しました。
第1部 将棋AIの仕組みと付き合い方
大渡さんには「明日開発者になれる!?将棋プログラムのいろは」というテーマでお話いただきました。資料は以下です。
杵渕さんには、将棋AI進歩の歴史、将棋AIによるプロ棋界の流行の変化、棋力向上のためのソフト活用術をテーマにお話いただきました。資料は以下です。
大渡さんには、コンピューター将棋の考え方、強くなる仕組み、杵渕さんには、コンピューター将棋の将棋界での歴史(新手や新戦型の発見)を主にお話しいただきました。
お2人にお話いただいた内容を頭に入れておくと、現代の将棋とこれからの将棋の進化をさらに深く楽しめるのではないかと思いました。
第2部 将棋大LT大会
第2部はLT大会ということで、7人の方々に発表いただきました。
資料は以下のページを参照してください。
将棋の上達法、こだわりの戦法(矢倉と左美濃急戦)の話など、観る将(観る将棋)、いままでの自身の将棋への関わりなどをテーマに語っていただきました。
発表した方々、そして参加者の将棋への愛が伝わってくるLT大会となりました。
趣味をテーマにIT勉強会を開催するということ
将棋をテーマとして企画した段階では、参加者が集まるのか、そして会は盛り上がるのかと少し心配していましたが、それは杞憂に終わりました。
登壇いただいた方々の発表は、将棋への想いからか熱がこもり、聴いている側も共感、納得、驚きなどの声が常に上がっていました。
このような雰囲気は、仕事のジャンルをテーマにした勉強会とは明らかに違う点です。
そのような違いが生まれるのは、趣味のジャンルは楽しむことが前提ですが、仕事のジャンルをテーマにした勉強会では、仕事に役立つかどうかという視点が入ってくるからではないでしょうか。
最近では「◯◯Tech」というように、さまざまなジャンルでITが使われています。
それは仕事のジャンルに限らず、趣味や娯楽のジャンルでも同じことがいえます。
100人いれば100人の楽しみ方があり、取り組みがあるものです。
プロとして取り組んでいる人の取り組みに加え、趣味で楽しんでいる人にも発表してもらえば、その多様性を肴に大いに盛り上がる会になるのではないでしょうか。
今回を機に「趣味☓IT」というテーマで、今後あらたなテーマでBPStudyを開催できないか考えてみたいと思います。
発表いただいた大渡さん、杵渕さん、LTに登壇いただいた方々、ありがとうございました!