会社における教育というと、何が連想されるだろうか。
業務知識、プログラミング知識、ビジネスマナーなど、知識やスキル(技能)に関するものがそのテーマとして連想できるだろう。
これらの教育によって知識やスキルが身につけば、充分な仕事はできるだろうか。答えはNoであろう。
仕事はひとりで完結するものではなく、周りの人や社会と関わりながら成果を出して行くものだからだ。
ということは、知識やスキルを教えるだけでは不十分であるといえる。
では、知識・スキルを教える以外に、何を目的とすれば良いのだろうか。
書籍「賢者の言葉(The words of a wise man)」に掲載されているダライ・ラマ法王14世の、教育の目的についての言葉を引用する。
教育のおもな目的のひとつは「脳を発達させる」ことですが、それ以上に重要な目的があります。それは「周囲とのコミュニティ意識」と「社会的責任」を育成することです。
「コミュニティ意識」とは、周囲の人々を「仲間」としてとらえ、相互協力する意識。
「社会的責任」とは、人のつながり、社会の中で担っている責任を果たそうとする意識。
これらを、育成することが教育の目的であるという。
誰にでも、知識や技術そしてスキルなど(時にはお金)を偏重しすぎてしまうことはあるだろう。
しかしそうなってしまうと、周囲とのつながり意識が次第に希薄になり、自分さえ良ければという意識が強く芽生えてくる。そのような人たちで構成されている会社では、たとえ成果が上がっても仕事自体は楽しくないだろう。
このようなことにならぬためにも、技術やスキルを偏重せず、コミュニティ意識や社会的責任に対する意識を、皆が持てるような土壌を育てて行ければと思う。
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