イチローが、2001年にメジャーリーグに入団して以来、10年連続の200本安打を達成した。10回目ではなく10年連続である。イチローは、メジャーリーグに行く前の7年間(1994年~2000年)も7年連続首位打者を獲得している。合わせると17年連続の大活躍である。
その記録は「継続力」などという言葉では陳腐に聞こえてしまう大記録であろう。普通の人は少し成果がでると慢心してしまう。自分は実力があるのだと、何でもできるのだという万能感に支配される。大きな気持ちになり、鼻が高くなってしまう。
しかし、大きな目標、高い志を持った人はこれの全く逆である。やればやるほど自分はまだまだということに気づいてしまう。達成した記録はいかんせん過去のことであり、通過地点に過ぎないと認識する。本人にとっては、苦しい道でもあるのだが、それが次へのステップになる。そのステップを上がっていくと、いつの間にか誰も到達できないところにいることになるのであろう。
イチローのメジャーリーグ10年連続200本安打は、日本人に誇りを取り戻してくれる大記録である。イチローの表面的な記録をみるのではなく、メジャーリーグで残したその歩みの重さを噛みしめ、味わいたいと思う。
今年の目標102エントリー まであと60