ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

渋谷川

ビープラウドの二つ前のオフィスは、明治通りの恵比寿橋という信号のそばにあり、会社のすぐ裏には渋谷川という川が流れていた。そのオフィスでは雨の日になるとうなるような水の音が聞こえるので豪雨になっているのかと思うとそうではなく、実は渋谷川をものすごい勢いで水が流れていたということを今でも思い出す。

先日、恵比寿の本屋で「あるく渋谷川入門」という本が目にはいった。この本を読んでみたところ意外に面白い。

この本によると、渋谷川の水源は、玉川上水の余水で四谷大木戸あたりから南に流れる。暗渠(あんきょ:地中に埋設された河川や水路)のまま、千駄ヶ谷、原宿あたりを地下に流れ、地上に出るのは渋谷駅南口の明治通り沿いにある山下書店付近からである。

渋谷川は、そのまま明治通りと平行して並木橋、渋谷橋、恵比寿橋、天現寺橋、四の橋と流れ、古川橋付近で北に折れる。名前はこの付近で古川という名前に変わるそうだ。川は三の橋、二の橋、一の橋と流れ、麻布十番で東に折れ、赤羽橋、金杉橋を過ぎ最後は浜崎橋付近で東京湾に流れ込む。地上を流れる距離は7kmだそうだ。

「あるく渋谷川入門」は渋谷川の流れに沿って、その地の由来や歴史について説明している。最初は何気なく読んでいたが、普段なじみのある土地の歴史だけに、そのうち興味は増していき、最後まで一気に読み進んでしまった。近くの焼鳥屋鳥政の主人が昔の恵比寿について説明役として登場するなど、知らなかった恵比寿の歴史についても知ることができた。

どの店がおいしいかなど、会社の近くや住んでいる街について今の情報を知るのも楽しいことである。しかしその街の歴史や由来について学んでおくと、さらにその街での生活が楽しくなるのではないだろうか。そのように感じさせてくれる書籍であった。

あるく渋谷川入門―姿を隠した都会の川を探す/梶山 公子

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