自分が物心ついた頃(1981,82年頃)のプロ野球は、役者揃いで見ていてわくわくしたものだ。
巨人の打撃陣は若大将原辰徳を筆頭に、青い稲妻松本、篠塚、中畑。投手陣は江川、西本、定岡の三本柱。阪神の4番はミスタータイガース掛布、広島カープの4番はミスター赤ヘル山本浩二。日本ハムの抑えのエースは江夏豊で、阪急のエースは山田久志。ロッテオリオンズには最年少三冠王の落合博満。
その中でもひときわ注目されていたのが、巨人の江川と阪神掛布のライバル対決。
その江川と掛布の対談本をGWに読んだ。
実力のあるもの同士のライバルとの話だからこそ引き出される野球論。
江川氏が32歳、掛布氏が33歳と早い引退である。早い引退には自分のプレーに対する美学があるのだろう。掛布氏の4番という打順、バッティングへのこだわり、そして江川氏のストレートへの自信。当時の野球の雰囲気を満喫できた一冊であった。古い野球を知っている人にはおすすめである。
9回まで4点差で負けていて、相手は江川。当時の江川投手といえば、4点をリードして追いつかれたことがなく、キャプテン翼のキーパー若林源三が、ペナルティエリア外からシュートを1本を入れられたことがないというのと同じくらいの絶対的な存在であった。
その状況を先頭の豊田のヒットを皮切りに、一気に同点。延長10回に抑えの角も攻略して、サヨナラ勝ち。中日はマジック12を点灯させ、一気に優勝に走ったのである。その動画を貼り付けよう。
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