「仕事をするのにオフィスはいらない〜ノマドワーキングのすすめ」を週末に読んだ。
「ノマド」とは遊牧民という意味で「オフィスのない会社、働く場所を自由に選択する会社員といったワークスタイルを実践している人たち」とこの書籍では定義している。そのような人たちの必須ツールは、ネット環境、スカイプ、クラウド、スマートフォンである。
「コラボレーション」という章では、スカイプチャットを使った社内コミュニケーションを実践している事例として、ロケットスタート(ロケスタ)とヨセミテという会社が、スカイプのログ機能、グループチャットを駆使して離れた場所でもコミュニケーションを取り、仕事を進めている様子が紹介されている。
スカイプを駆使することで、離れた場所にいる人でも、あたかもそこにいるかのような気持ちで、会話をし、意思疎通を図る。そして議論の間に席を外していたとしても後からログを追うことでおいつくことができる。
この「ネット環境を使用して、あたかもそこにいるかのような気持ちで会話をし、意思疎通を図る」ことを、この書籍では
「パーマネントコネクティビティ(永続的な紐帯)」〜相手の顔を想像できるような状態で、つねに仲間や同僚、家族とネット経由でつながっている状態
として説明している。
実はビープラウドも、スカイプのグループチャットを活用して、システム開発を進め、社内コミュニケーションをとっている企業である。
案件が1つ生まれると、グループチャットの部屋をつくり、プロジェクトメンバーが追加される。
また「BPの部屋(総合)」などという名前をつけて、全員が集まるプロジェクトに関係のない部屋も存在する。
これらの部屋で、開発プロジェクトの具体的な内容について議論したり、技術的相談をしたり、雑談をしたりしてコミュニケーションをとり、意思疎通、情報共有を図っている。
離れた場所で開発をしている場合の問題点としては、その人の姿が全く見えない、なにをやっているのかわからないという状態になってしまうと「パーマネントコネクティビティ」は生まれにくいということが挙げられる。
そこで、各個人が、ネットの向こう側で、自分のやっていること、悩んでいること、ハマっていることなど自分を表現し、他の人とコミュニケーションできるスキルが必要となる。
これができないと、ネット上のコミュニケーションがうまく回らず、お互いにストレスを溜めることとなってしまう。
私は、この「パーマネントコネクティビティ」を築くことができる能力を、これからのネット時代の重要なコミュニケーションスキルの1つであると考えている。
そのためにはネット上でも、まずは積極的に発言することである。いろいろ発言していくうちに、スキルも上がっていくし、コミュニケーションのレベルが上がっていく。会話が活発になることによる相乗効果は計り知れない。
また、このスカイプ上のコミュニケーションには、いくつかのメリットがあげられる。
・自分と直接関係のないことでも、その会話をみていることで、自然とプロジェクト内の共有ができる。
・ログ(議事録)が残る
・職場が静かになる(集中できる)
・議論が進んでいる時に、指摘を入れることができる(レビュー効果)
など様々である。
いつか、ビープラウドが実践している開発スタイルを、プラクティスとしてまとめあげてみたいと考えている。
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