ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

7つの習慣〜第4の習慣(Win-Winを考える)

私は、顧客と話していて「柔軟に対応いたします」ということが多々あるが、この言葉は、顧客の要望の全てを受け入れると言うことは意図していない。

真の意図は、顧客の要望と、プロジェクトの状況、自分たちの要望、技術などさまざまなトレードオフを踏まえた上で、解決策をほとんどどんなときでも見出すことができるというところにある。

つまり「柔軟に対応します」という言葉は、さまざまな条件を踏まえた上で、最適な解を探し出すことができるという自分たち(ビープラウド)への自信から出てくる言葉であるといえるだろう。

実力がなければ、顧客に要望を言われたときに「それはできません。無理です」という機会も増えてくるであろうし、それは解決策を見出す実力がない、もしくは自分たちの要望を通すことで得をしたいという意識が強いために出てくる言葉であると私は思う。

そのあとの流れとしては「いいからやってくれ」と顧客がさらに強く出るか、それに対し「できません」と押し問答になるかという流れが予想される。

これらの関係は、7つの習慣の第4の習慣は「Win-Winを考える」で述べられている人と人との関係に照らし合わせて考えることができる。

(1)Lose-Win 全て受け入れる。(自分がLose、顧客がWin)
(2)Win-Lose こちらの要望を通す(自分がWin、顧客がLose)
(3)Win-Win 第3案を見つけ出す(自分がWin、顧客もWin)
(Lose-Loseは省略)

先に示した「いいからやってくれ」と顧客が言い張り、受注側がその要望を泣く泣く飲むのは、Lose-Winの関係に分類できる。

逆に「できません。無理です。これ以外の条件ならやりません」と受注側が言い張り、顧客がそれを認め、損失を被るのが、Win-Loseの関係である。

このような、Lose-Win、Win-Loseの関係は、よく見かける光景であるが、このような関係で1回は仕事をしたとしても、そのあとの関係は長く続くであろうか。

おそらく次の機会が来たときは、別の人(会社)に頼みたいという気持ちが働いてくるであろうし、仕事を請けるほうも、あの人(会社)の仕事はしたくないと思うのではないであろうか。

「Win-Win」は、有名な概念であり、頻繁に聞く言葉でもあるが、この関係を他者(他社)と築く前提としては、お互いの人(会社)としての内面的な自立が求められる。

なぜなら、第4の習慣は、第1〜3までの習慣(主体性をもつ、目的をもってはじめる、重要事項を優先する)を前提としてはじめて実践できる習慣だからである。(7つの習慣では、第3の習慣までを身につけるということは、内面的な自立を意味する)

まず、主体性を持っていなければ、相手のいうことをそのまま受け入れるだけになる機会が増え、Lose-Win(自分がLose,顧客がWin)の関係になっていくであろう。

また、ものごとの目的を認識していなかったり、重要事項を優先する考えがなければ、目先の損得にとらわれ、それに行動や判断は支配され、Win-Lose(自分がWin,顧客がLose)の関係にもっていこうという心が強くなるだろう。

7つの習慣では、Win-Winの関係について以下のように定義されている。

Win-Winとは、当初それぞれが持っていた案ではなく、全く新しい第三案の存在を信じることであり、相手や自分の考え方に限定される必要はなく、より良い方法があるはずだと確信することである。

つまり「Win-Winの関係」とは「第3の習慣までを身につけ内面的に自立した人(会社)同士が、お互いを尊重し、協力して全く新しい第三案を生み出せる長期的な関係」のことであるといえるだろう。

この第4の習慣を身につけ、顧客、そして社会とどのような関係を築いていったらよいか。そしてそのために、どのように考え、どのように行動すればよいか、それを改めて考えてみたいと思う。

ビープラウドが社会、そしてビープラウドで仕事をするメンバーと、真のWin-Winの関係を築くことができる会社にするのが私の経営者としての使命である。

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