ビジネスマン向けの資格で、働きながらでも取得できるオススメの資格はなんですか?と聞かれたら「簿記です」と答えるでしょう。
私は、大学3年の時に、簿記2級の資格を取得し、その知識は、個人事業主の確定申告(青色申告)で必要となる財務諸表作成、会社を設立してからは、日々の経営活動の財務状況の把握、そして決算時などおおいに役立っています。
経営者に限らず、ビジネスマンは事業を任される立場になると、必然的に経営的視点で仕事をすることになります。その事業体の財務状況を把握するために、簿記の知識は必須になりますが、簿記の知識が役に立つのは財務諸表をみたり、財務諸表を作成する場面だけではありません。
あるひとつの経済的活動がどのように仕訳され、どのように財務諸表に影響を与えるかを日頃から考える習慣があれば、財務状況によい影響を与えるための選択・判断が自然にできるようになるでしょう。
また、バランスシートという考え方は、上記のようなビジネスの場面に限らず、人が自分の価値を高めていくために、多いに役立つようです。それを説明している書籍が、小飼弾さんの「弾言」です。
この本を読み「お金を多く稼いでいる人=(経済的に)豊かな人」なのではなく「人生のバランスシートの内容が良い人=(人生全体において)豊かな人」なのではないかと、認識することができました。会社の財務的視点だけでいうと「売上が多い会社=経済的に良い会社」ではなく「バランスシートの状況が良い会社=経済的に良い会社」ということです。
「弾言」では、お金を多く稼ぐための考え方・理論ではなく、個人のバランスシートをより良くしていくためのモノ、カネ、ヒトに対する考え方、理論が明快に語られています。国、会社に頼らず、自分の力で未来を切り開いていきたい人は一読の価値がある本だと思います。
この本を読み、個人的にも、会社経営的にもバランスシートの視点を日頃からふんだんに活用し、豊かに生活して行ければと思いました。
今年の目標:100エントリーまであと18