「文書のない設計は設計とは言わない」
「ソフトウェア開発201の鉄則」の原理64に掲載されている原理です。
「設計しました」と報告して、なにも文書を残さないエンジニアが多いことへの戒めとなる原理ですが、これは設計作業に限らず、自分が行う作業のほとんどにあてはまるのではないかと思います。
「アウトプット志向」
〜自分の頭の中をかたちのあるものに積極的に出力していこうという志向昔、勝手に用語をつくりました。
かたちにすることで、自分の頭の中の情報を保存し、確かなものにする力
かたちにすることで、他の人に伝える力、共有する力
かたちにすることで、自分の考えを深めていく力
かたちにすることで、考えていることを正しいと検証する力
文書を出力することによって、最終的成果物(プログラムコードなど)をスピードが落ちると考える人がいるかもしれません。それもある意味正しいです。特殊なプロダクトを短期間で少人数でつくるような場合はドキュメントなしで突っ走る時もあります。
しかし、ほとんどのチームでする仕事の場合は、アウトプット志向で進めた方が、他の人と共有できる、情報を保存できるなどの様々なメリットによって「加速力」がつき大差で成果を収めます。
ただ、アウトプット志向にこだわりすぎるとスピードを落としてしまったり、文書をつくることが目的になってしまうこともあるので、そこはバランスに気をつけながらやっていきたいと思います。