昨日「小学館の小学5年生、小学6年生が87年の歴史を経て休刊」というニュースを耳にしたが、IT系の雑誌でも、昨月をもって休刊となった雑誌がある。
IDG Japan社の「ITアーキテクト」である。その最終刊が、以下のVol.25である。
第1号から読み始め、今まで読ませていただいた思い入れのある雑誌である。そして、過去には「ITアーキテクト」を読んだあとに、エントリーを書いたことがある。「モデル駆動開発」(このエントリーを書いた7か月後に浅海智晴さんを紹介していただき、2回に渡るモデル駆動開発勉強会の開催、edge2.ccへの参画など、交流を深めさせていただいているのは不思議なことです。このエントリーがきっかけになったわけではないですが)
プログラミングや、サーバ設定、ライブラリなど、システムをどう動かすかという視点に終始しがちなIT業界の雑誌において(その方がニーズが多い)、「ITアーキテクト」は、その俯瞰的視点から洞察したシステムに対する考え方が述べられ、ノウハウ化しずらい内容をあえて扱う記事が多い志の高い雑誌の1つであった。
また、アーキテクチャや、視点/考え方が、体系的にまとめられた図が豊富に掲載されているのを見るのも「ITアーキテクト」を読む楽しみであった。
「図式化の効果」でも書いたが、図に落とし込み、アーキテクチャを確認するということは、検討漏れ、認識ミスを減らしていく鍵となる作業である。
ここにつらつらと書いたようにITアーキテクトは、私のお気に入りの雑誌であった。そのような雑誌が休刊になることは、時代の状況(時代の流れではないと思う。時代に限らず必要である)とはいえ、重ね重ね残念である。
「ITアーキテクト」のような媒体や、掲載されたい多様な情報を共有できる場が、再び現れることを願ってやまない。
今年の目標101エントリーまであと42