未来の匠Methodの使い手によるパネルディスカッション
登壇者
パネラー
- ビープラウド 西川 公一朗氏
- インフォテック 中村 洋介 氏
- エヌ・ティ・ティ・コムウェア 友澤 比香 氏
モデレータ
- 匠BusinessPlace 山形 友佳子 氏
- 株式会社匠BusinessPlace 清水 康平 氏
匠Methodの本のポイント
- 匠Thinkの説明が役に立った
- ロールプレイを読んで匠塾などで実践すると理解が深まる
- 価値とは、戦略など人によって理解があいまいになりがちな用語の定義がされているので、内容が理解できた
- 勉強会などで匠Methodの説明を聞くだけだと理解が追いつかないが、自分の時間で、ゆっくり読めて良かった
仕事以外での活用
- 価値分析を一人でつくり、家庭の洗脳活動で使っている(嬉しいをオブラートに包んで伝える)
家庭:子供の将来、今後の将来を、夫婦2人で匠Methodを使って合意形成
- 匠Method以前:慣れ、プライド感情的になる、お互いに疲弊する
- マンション購入の箇所を読んでもらってから、夫婦で価値分析モデルをつくった
- 感情的になると「匠Method的にアウトなんじゃないの?」と煽られるようになった
匠Methodの難しい所
価値デザインモデル:ポエマー不足、魅力的な言葉に成長しない
- 6月の匠塾でビジョン・コンセプトの出し方を検討した。いきなり言葉を出そうとするのではなく、具体的なやりたいことをグルーピングなどしながら、徐々に抽象化して、言葉をラベル付するという方法
要求分析ツリー:妄想は得意。妄想を論理的に集約していくところが苦手。
匠Methodの良いところ
- 「嬉しい」をデザインするので、みんなが前向きにディスカッションできる
- 価値創造セッションのあとに、チームという感覚ができる。一緒につくっていくことができるので、お客様の満足度が高い。トラブルが起きにくくなる。価値創造セッションをやっていないとトラブルが起きやすい
- みんなで嬉しいことを考えるのは嬉しい。そのあと、ロジカルなところに結びついていくところが気に入っている
感想
匠Methodは気軽に使い始められるように進化してきているということを感じました。
私が匠Methodを本格的に学び始めてから2〜3年(2013年〜2015年くらい)は萩本さんの話を何度も聞いてメモを取り、匠道場の同志と、ああでもないこうでもないと議論し、匠道場や実際の仕事で実践していくなかで、匠Methodを時間をかけて身につけていきました。
そのような苦労を数年したために(笑)、匠Methodを理解するのは、時間がかかる、社内に普及させるのも時間がかかるだろうとおもっていました。
しかし、萩本さんが多くの人に匠Methodを普及させるために、わかりやすくシンプルに進化させてきた結果、匠Methodを始めて日が浅い人でも取り組みやすいようになってきたと思われます。
また、書籍が昨年末に出版されたので、書籍を読めば概念を知ることができるというのも、自分のペースで学べますし、大きいことだと思います。
また、パネラーの人たちをみていて、匠Methodを使う上で大事な姿勢は、まずは取り組んでみようという素直で柔軟な姿勢だと感じました。
最後に萩本さんから
- 匠Methodは自分を問うメソッド
- 自分の価値観をデザイン
- 問うべきは、自分は何者かということ
- 匠Methodを使って、見失っているものを見つけ出してください
- 匠Methodはシンプルで本格派。簡単だけど、難しい、難しいけど簡単。是非つかってみてください。
匠Methodの書籍はこちら
匠Method: 〜新たな価値観でプロジェクトをデザインするために〜
- 作者: 萩本順三
- 出版社/メーカー: 匠BusinessPlace出版
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る