第3部は、匠Methodと企業のコラボレーション事例です。
デジタル化の成功率はこうやって上げろ
登壇者
株式会社ユニリタ 戌亥 稔 氏
事業・プロセス
- デジタル変革=最新のITを使い、企業のビジネスに直接的に利益を産む仕組みを作り出す
- 最初から投資してもうまくいくかわからない:リーンスタートアップ
デジタル変革の3要素
- 企業内・企業間とのインフォメーションフロー(血液)
- インテリジェンスな素早いリアクション(神経)
- 継続的な学習(生涯学習し続けるシステム)
ビル・ゲイツの書籍:「ビル・ゲイツ@思考スピードの経営」 より
デジタル変革の成功率をあげる方法
(1)データの価値を見極める
- 自社の持つデータで何が出来るか?そのデータを加えると価値が上がるか
- データの価値分析→価値分析モデルを使用
(2) 継続的デリバリー
- データの再利用をいろんなシーンで確かめる
- どうすれば、意思決定のスピードを上げられるか
- 自動化を進めることができないか
- 可視化ができているか
- 不足しているデータはないか
- オープンデータとマージをすれば新しい知見が得られないか
(3)継続的な学習
- システムに学習させることができるデータとは?
匠Methodとユニリタのコラボ
情報流通
- 匠Methodを使って価値分析をして、ユニリタのプラットフォームで素早くシステムを構築する
リアクション
- アジャイル開発とDevOpsのプラットフォームでシステムを成長させる
継続的な学習
- 学習できるデータの価値を様座な角度で分析して、加工、プラットフォーム化する
介護☓IT(介護事業者向け) を匠ビジネスプレイスと取り組んでいる
感想
情報流通、リアクション、継続的な学習を循環させて、デジタルの力を増幅させるというアプローチは、インターネット・ITを使ったサービスを企画する時の考え方のひとつとして、思考の道具箱に入れておくと良いと思いました。特にプラットフォームのようなサービスを考える時に使うと良いのではと思いました。
また、匠Methodを使って、データの価値を分析していくというのも、人の行動、そして企業の活動の中から大量のデータが発生する、IoT/ビッグデータ/AIの時代において有用なアプローチです。
「データがあるけど、何かできない?」と目的がないところから、データによって知見を得ようとするアプローチは、コストもかかり、結局なにも結果を得られないリスクが高いアプローチといわれています。
しかし、匠Methodの価値分析モデルを使って、自社で持っているデータの価値を考えてみることは、短時間でリスクなく取り組むことができます。
そして複数のステークホルダー視点でデータについて考えることで、データ活用の新たな視点が得られることが期待できるでしょう。
匠Methodの書籍はこちら
匠Method: 〜新たな価値観でプロジェクトをデザインするために〜
- 作者: 萩本順三
- 出版社/メーカー: 匠BusinessPlace出版
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: Kindle版
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