ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

BPRD2.0 その後

6月1日に、BPRD(BeProud Remote Day:リモート勤務の日)を、従来の週1日から週5日に拡大しました。

ブログでも公開( BPRD2.0 )したところ、いろいろな方から反響を頂きました。

社内で、困っていることが起きていないか、問題は発生していないかのアンケートを取りましたので、公開しておきます。

アンケート結果

Q. BPRDの制度をどのくらい利用しましたか?

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  • 15回以上 3.8% → 週に4,5回
  • 10〜15回 7.7% → 週に2,3回
  • 6〜10回 11.5% → 週に2回
  • 1〜5回 53.8% → 週に1回
  • 0回 23.1%

Q. BPRDの拡大で良かったことはなんですか?

時間の有効利用、精神的余裕

  • 朝ゆっくりできる
  • 洗濯など家事する余裕ができる
  • 宅配を受け取りやすい
  • ギリギリまで寝る事ができて電車に乗らずに済む
  • 日中に済ませなければならない私用を週に複数回行えること
  • 通勤時間がなくなったこと
  • 午前ミーティング、午後自宅などで電車混雑時間帯以外の帰宅が可能になりストレスが減ったように思う

仕事のしやすさ

  • 家のほうが静かなので集中できる
  • 騒音や空調などがコントロールしやすくなった
  • 総じて集中しやすい環境を作りやすい
  • 自宅の方が集中できないかなと思ったが、なれるとそうでもないと思う
  • メンバーが都合に合わせて自由にのびのび働いていた
  • オフィスに人が少なくて快適
  • オフィスが気持ち涼しい日がある

経済的余裕

  • 自炊しやすくて財布に優しい
  • お昼ぎりぎり自炊が可能で、食費の低減が可能になった。

体調・健康面

  • 出勤が減ったぶん楽になった
  • 体調が安定しやすくなった

家族

  • 家族の体調が悪い時に午後BPRDや午後休などを組み合わせてより柔軟に対応できるようになった

制度の使いやすさ向上

  • 平日BPRDを使用した週でも週末に作業入った時に利用できたこと
  • BPRD2.0 をいつでも使えるというのが 精神的余裕に繋がりそうな気がします。 実際には自分のBPRD使用率が 制度導入前と同じで BPRD2.0前とあまり変わらないです。
  • とくに週何回の制限を気にする必要がなかったので、気軽にBPRDできるようになった
  • 今週は、○曜日にBPRDしたいから今日はやめておこう、ということを考えなくてもよくなった
  • 週のどの日にするか考える時間が減りました(したい時・できる時にすればよい)
  • いつでも取れるという気楽さがあった。余計な制限(週一回)みたいな面倒くさいことを気にしなくていい。「金曜日にRDしたくなるかもだから火曜日は出社しとこうかな?」とかを考えなくても済む

Q. BPRD拡大で困ったことは何ですか?

  • 家から出なくなりがちなので、運動不足になりがち。気分転換ができずに、ずっと仕事をしている気分になる

Q. 改善した方がよいこと

  • 複数の案件に関わっている場合に、それぞれの部屋でBPRD宣言してそのログをぺたぺた貼るのが手間だった
  • リモート会議用の設備、ノウハウが充実するとよいのかなと思う。 スピーカーハウンリング対策、防音など。
  • 各人がどこにいるかわかりにくいので昼休憩とか休憩とかとる時に出社してても案件部屋で宣言したほうがよい
  • remoteで仕事してる人とは案件でつながりがないと、つながりが持てなくなってきたので全員出社日&17時以降はアルコールと食事をだしたゆるい集まり(BPStyle以外)みたいなことを一ヶ月に一度ほどやるのは有りだと思います
  • 個人としては、通勤を0にするのは気分的にも体力的にもよくないと思ったので、週に1〜2日は出勤する形か、午前中は自宅作業、午後は出社、のような働き方がいいな、と思いはじめている

Q. 今後はどれくらい使いますか?

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  • 53.8% たまに使う
  • 26.9% ちょくちょく使う
  • 11.5% ガンガン使う
  • 7.7% たぶん使わない

所見

制度使用状況

オフィスをみていると、60%くらいは出社しているというイメージでした。

週1回程度が53.8%、週2回程度が11.5%(合計65.3%)を占めているように、通勤とリモート勤務のバランスを取るという使い方になりそうです。

生まれた効果

以下のように様々なものがありました。

  • 時間の有効利用、精神的余裕
  • 仕事のしやすさ
  • 経済的余裕
  • 体調・健康面の余裕・向上
  • 家族
  • 制度の使いやすさ向上

制度の拡張によって、さまざまな価値が生まれたということが言えるのではないでしょうか。

デメリット

一方、生まれたデメリットとしては、運動不足になりがち、ずっと仕事をしている気分になるというものがありました。

こちらはチームや個人で時間をしっかり区切って仕事をする、通勤時間が無くなり、余裕が生まれた時間を運動にあてるなどの工夫が必要そうです。

今後について

短期的には問題が無くても、長期的に問題が発生する可能性があるので、引き続きうまく運用されているかを観察する必要がありそうです。

考えられるものは以下のようなものがあります。

  • コミュニケーション不足による認識のずれによる会社全体のアウトプット、品質の低下
  • 社内の仕事以外の人とのコミュニケーションが取りにくいため、知り合いが増えない
  • 動かないことによる不健康。精神面への影響

【関連】フリーアドレスの導入による社内環境の有効利用

リモート作業の割合が増えるにあたって、社内の席の有効活用を検討しました。

フリーアドレス制についてアンケートを取った所、相当数の「フリーアドレスでも良い」という回答を得たので、フリーアドレス制を今週から導入しています(15席)。

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BPRD2.0の本当の目的

仕事の場所、時間の使い方、チームとの関わり方、仕事の成果・生み出す価値、自分の体調管理、家庭、プライベートの時間... など。

これらにはすべて時間が関わります。

その時間の使い方について、自分たちで考え、バランスをとり、主体的に選択し、行動できる幅を大きくすることが、この制度の本当の目的です。

「オフィスに行かないといけないからオフィスで仕事をする」のではなく「自分で選択してオフィスで仕事をする」ということになります。

また、自分たちにさまざまなメリットが生まれている制度ですから、制度が存続するように、自分たちで協力し、工夫し、問題が発生しないように行動し、制度を洗練化させ、育てていく必要があります。

そのように日頃から主体的に行動してもらうことが狙いですが、ひきつづき経過を観察したいとおもいます。