12月13日に、スクラム要求開発セミナー(匠BusinessPlaceと、セントラルソフト共同開催)に参加してきました(時間9:00〜17:00)。
エビングの忘却曲線 に従い、復習しておかないと忘却してしまうので、ブログにまとめておきたいとおもいます。
エビングの忘却曲線 に従い、復習しておかないと忘却してしまうので、ブログにまとめておきたいとおもいます。
セミナーは大きく3部構成。
1. スクラム入門(by セントラルソフト 林栄一さん)
2. 要求開発入門(by 匠Business Place 萩本順三さん)
3. スクラム要求開発曼荼羅(ワークショップ by 林栄一さん、萩本順三さん)
スクラム+要求開発のポイントは以下の3点です(私の中のまとめ)
(1)スクラムと要求開発を組み合わせる目的:スクラムの要求に関する弱点を要求開発の手法で補うため
スクラムの要求に関する弱点とは
・プロダクトオーナーの属人性に大きく依存する
・戦略面を含めたバックログを書きにくい
・バックログの優先度が、プロダクトオーナーの頭の中に隠れている
スクラムの要求に関する弱点とは
・プロダクトオーナーの属人性に大きく依存する
・戦略面を含めたバックログを書きにくい
・バックログの優先度が、プロダクトオーナーの頭の中に隠れている
(2)根拠のあるバックログの導出。
そもそもの価値、そもそもの要求、そして価値をもらたすためのユーザーストーリーをモデル化し、それらのモデルを根拠にバックログを導出する。
モデル化は、以下の順で進む。
ステークホルダの導出(ステークホルダモデル)
↓
ステークホルダーにもたらされる価値の明確化(価値分析モデル)
↓
要求のレイヤ化/戦略の優先順位付け(要求分析ツリー)
↓
ユーザーストーリーの導出(ユーザストーリーマッピング)
↓
バックログの優先順位付け
そもそもの価値、そもそもの要求、そして価値をもらたすためのユーザーストーリーをモデル化し、それらのモデルを根拠にバックログを導出する。
モデル化は、以下の順で進む。
ステークホルダの導出(ステークホルダモデル)
↓
ステークホルダーにもたらされる価値の明確化(価値分析モデル)
↓
要求のレイヤ化/戦略の優先順位付け(要求分析ツリー)
↓
ユーザーストーリーの導出(ユーザストーリーマッピング)
↓
バックログの優先順位付け
(3)プロダクトオーナーには新たな責務が生まれる
・チームをこたつに巻き込むこと
・バックログの優先順位づけの根拠をモデル(価値分析モデル、要求分析ツリー)を使って説明すること
・IT側からの価値創造を引き出す(Howからの突き上げ)こと。
最後に、セミナーに参加しての所感などです。
・1日じっくりと1テーマに取り組むのは、なかなかない良い機会。勉強会などで、萩本さんや林さんの話を聞いたときよりも、いろいろな気づきや発想が生まれた(自分自身、平日に1日セミナーに行くのは、ビープラウドつくってから初でした)
・午後のワークショップでは、実際にモデルを同じテーブルの人たちとつくりながら、思考のトレーサビリティを体験し、話を聞いてるだけでは得られない納得感を得ることができた
・経験豊富な、ベテラン講師陣(萩本さん、林さん)の人たちに直接質問したり、話したりする機会は貴重。1日セミナーだから余裕をもって話をすることができる
・価値分析モデルを基点にするとよい。そもそもそれって嬉しいの?という発想に戻ることができる。誰も嬉しくないならその仕事はやめてしまったほうがよいのだから。
・経験豊富な、ベテラン講師陣(萩本さん、林さん)の人たちに直接質問したり、話したりする機会は貴重。1日セミナーだから余裕をもって話をすることができる
・価値分析モデルを基点にするとよい。そもそもそれって嬉しいの?という発想に戻ることができる。誰も嬉しくないならその仕事はやめてしまったほうがよいのだから。
・価値を考える際には、戦略やビジョンも知る必要がある。そのためには、オーナーにもこたつに入ってもらうことが重要
・価値を基点に考えることによって、戦略やビジョンがみえてくることがある
・モデルをつくろうとすると途中で頭が混乱するプロセスを経る。そこでそもそも論に立ち返ることができ、その後、混乱から脱出する事が出来る
・モデルにすると、全体像がつかめ、視野が広がり、仕事の価値を感じることができる。その結果、仕事へのモチベーションがあがる
・人の認識はだいたいずれているもの。モデルをつくり見える化することによって、認識のズレを発見し、合意形成を進めることができる
・RPDCA、PDCAを回す前にそもそもの要求(Requirement)をはっきりさせるという考え方は常に頭の片隅においておくと、とても役立つとおもう
・モデルの中では、要求分析ツリーがいちばん難易度が高いが、難易度としては、ER図でデータ設計をするレベルではないかとおもう。いろいろつくってみて、思考のパターンを確立することが大事
なごやかな雰囲気の中で、密度が濃く、様々なメリット(知識、体験、発想)を得られた充実したセミナーでした。
萩本さん、林さん、そして一緒に参加した方々ありがとうございました!