私が若い頃から何度も読み返した本に「達人プログラマー」がある。 今年の目標103エントリー まであと3
「まえがき」と「達人の哲学」に書かれているヒントは、読み返してみると、システムに関わるもの(プログラマに関わらず)とって忘れてはならない事項である。
・自らの技術に関心をもつこと
・あなたの仕事について考えること
・いい加減な言い訳よりも対策を用意すること
・割れた窓を放置しておかないこと
・変化の触媒たれ
・大きな構想を忘れないようにすること
・常にあなたの知識のポートフォリオに投資すること
・見聞きしたことを批判的な目で分析すること
・伝える事柄と、伝える方法は車の両輪だと考えること
特に「いい加減な言い訳よりも対策を用意すること」は私の行動を大きく変えた。
仕事の期日になって「できませんでした。ごめんなさい」となり、その後にできなかった理由(言い訳)が続き、話が終わってしまうのは仕事とはいえない。
完璧な人はいないので「できなかったこと」は仕方ないことである。
できなかったのであれば、その出来なかった事に対して、どのような対策を用意し、リカバリーするかが重要であり、そこまでして初めて仕事になるのである。
これを知ってから、私は自分が出来なかった事に対して、また起こりうる障害を想定し、あらかじめ対策を用意するようになった。
達人プログラマーに書かれていることが実践できれば、書籍の名前の通り、達人への道を歩めるだろう。
約10年ぶりにしっかりと読み直してみて、改めて名著であることを認識した。
これからも機を見て読み返すことをやっていきたいとおもう。
達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道/アンドリュー ハント