ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

太く長く活躍する

先日横浜DeNAの監督に中畑清氏が就任することが発表されたが、その前には、工藤公康氏との交渉決裂がニュースとなっていた。

工藤氏は、先日引退を発表したが48歳まで現役を続け(2010年まで西武、2011年は浪人)、自らの選手生命の可能性を追求し続けた選手である。

また入団以来多くの選手が入団しては引退していくのを見る中で「プロフェッショナルとはなにか。どのような選手が生き延びるのか」を経験として知っている人である。

また、工藤氏は選手のコンディショニングを重視し、「トレーナの充実(人数の増員)」を条件の1つにあげていたという。

チームの成績が悪い時は、ケガ人が続出し、実力が発揮できていないことが往々にして多い。ましてやベイスターズのように選手の戦力が落ちているチームでは、一人一人が実力を発揮することが勝利の条件である。

工藤氏が提示した条件は、選手のコンディションをシーズンを通じて保ち、選手の力を引き出すことが、いかに大事かを身をもって体験して来たからこそなのであろう。

「プロとして生き延びて行くにはどのように考え、行動するべきか」
「プロとして生き延びるための体のケア。体力、技術力の向上」

ベイスターズが本気で5年後の優勝を目指すのであれば、これらを徹底し、太く長く活躍できる選手を1人でも2人でもチームの中から生み出さなければならない。

そのためには、自らの身をもってこれらを追求して来た工藤氏は適任ではなかったかと思う。

「技術を持っている選手の方が、体の1カ所に負担がかからなくて、長く続く人が多い。最近のピッチャーは、全体的にはスピードにすごくこだわるのに、コントロールには目がいかない。技術を練習しないから、肩や肘が壊れる」

「筋力が衰えて来たら技術でカバーすればいいし、これまで使ったことのない筋肉が使えるようになれば、球種や球速を落とさないで投げられるかもしれない」

書籍「ベテラン力」より

これらは、工藤投手の技術に対するコメントであるが、自らやってきていない人がこの言葉を言っても説得力は無いが、工藤氏が言うのであれば納得がいくのではないだろうか。

球団は3年後にクライマックスシリーズ出場(3位以内)、5年後に優勝の目標をかかげているが、5年後に優勝だけできれば良いのだろうか。1回優勝してもそのあとが続かなければ元の木阿弥である。

今回、横浜DeNAベイスターズに工藤氏が就任しなかったのは、とても残念であるが、引退を発表した工藤氏がどのような道を歩んで行くのか、注目していきたいとおもう。

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