自分は、24〜25歳頃、人生のどスランプにはまっていた。
ITで何かをやり遂げたい。そう思い、入ったIT業界。大手SIerに入社。
しかし、待っていたのは、システムの運用業務と、ジョブ制御言語による簡単なプログラミング。やっと異動した2番目のプロジェクトで、COBOLプログラミング。
何かをやり遂げるためには、まずは最先端の仕事がしたい。当時(1990年代後半)はそれがインターネットであった。
会社に入ってきた良い最先端の仕事は、既にそのような仕事をしている人たちに回っていく。やりたくても、そのような仕事をこなしていないということで、仕事も回ってこない。
会社に仕事の希望は出しても、恐ろしくジョブローテーションの遅い会社。4〜5年、もしくはそれ以上の年数で、仕事がやっと変わる。
なんだこの会社は。なんだこの上司は。そう日々腐っていく中で、前向きに自分を変えていくきっかけになった本。
「自助論」サミュエル・スマイルズ著
自分を助けるのは自分しかいない。自分に対する責任を取るのも自分しかいない。そう思い一心不乱に勉強した。それを実践で試したくなった。ちょうど20代も後半に差し掛かりあせりを感じていた。
「このままでは、ろくな30代にならない」
最初の会社をやめた。年収は100万円ダウンした。次に入った小さな会社で、思う存分仕事をした。勉強した。しかし、数年が経ち、給料は低い水準でほとんど上がらない。年齢はすでに30代の手前に差し掛かっていた。
「このまま30代を低い収入ですごして行くのか。これでは家族も持てない」
そのとき、たまたま本棚の「自助論」を手にした。
「独立独歩」その言葉が目に入った。
「会社に頼っていてはいけない」
会社を辞め、フリーエンジニアになった。そこから、3年後の起業につながっていく。
そして、今、また 「自助論」を読み返している。今の自分にとって、耳が痛いことばが多い。
「時間にルーズな人間は成功の汽車に乗り遅れる」など、忘れていたが、自分が意識して守ってきたことが言葉で並んでいる。知らずのうちに影響されたのかもしれない。
この土日で「自助論」を読み、自分の再スタートを切りたいと思う。
今年の目標:100エントリーまであと61.残り285日、40週と5日。