ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

DRY原則

私がメールや議事録など、なにかの文章を書くときに気に留めている原則があります。それはDRY原則です。「DRY原則」とは「Don't Repeat Yourself」の頭文字をとったものです。「同じものを重複して書くな」という意味です。

私が始めて、DRY原則を知ったのは、達人プログラマーという本を6年前に読んだときでした。

「達人プログラマーシステム開発の職人から名匠への道」
http://www.amazon.co.jp/dp/4894712741

上の本にもあるように「DRY原則」とはもともとプログラマのために考えられた原則です。プログラムは、同じ情報を複数箇所以上に記述すると、1つの情報を変更するために、複数箇所を修正する必要性が生じるため、保守性の低下(修正に手間がかかる)、品質の低下(修正漏れによる)を招きます。そのため、共通化などを駆使し、1つの情報を1つの場所に記述することが開発上での鉄則となります。

データベース設計の場面でも、「1 Fact in 1 place(1つのデータは1か所に保存する)」という言葉があり、正規化により重複情報を省いていきます。

システムをつくる上では、このように積極的に重複を省く教育を受けているエンジニアも、議事録やメールなどの日常の文書になると、重複した記述がみられるようになってきます。

まず簡単に「DRY原則」を適用できるのは議事録やメールなどに用いられる箇条書きです。箇条書きは文書をシンプルにする常套手段ですが、箇条書きにしただけで安心してはいけません。よくよく見ると重複した記述が多くみられるものです。

文書に「DRY原則」を適用するコツは、何度も記述している単語を見つけ出すことです。いくつも登場する単語をみつけたら、タイトルに昇格して、グループ化できないかなどという視点で文章を推敲していきます。日々の仕事でこのように推敲を繰り返す経験を積むと、自然に「DRY」な視点で自分の書いた文書をみることができるようになります。

文書に「DRY原則」を適用すると、格段に文書が読みやすくなり、その文書の情報価値自体も高まります。また、さまざまな文書がシンプルになってくると、コミュニケーションがスムーズになり、仕事もスピードアップしますので、是非「DRY原則」を適用されることをお勧めします。

今年の目標:100エントリーまであと97。残り357日、51週。