ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

仕事論

俺の経営論(BP2010)その4〜情報・知識労働者の時代

前回までで、ビープラウドが社会に対してどのように関わり、組織をつくっていくかという話をした。次は、ビープラウドが「世界中のエンジニアが憧れるIT企業」になったときに、何が成し遂げられているべきなのだろうかという話をしたい。私は、P.F.ドラッカ…

俺の経営論(BP2010)その3〜衰退する企業

発展する企業に対し、衰退していく企業はどのような企業か。それは「矢印が外向きに向かっている企業」である。このような企業は、何をするにもお金がかかってしまう。たとえば、人は辞めてもまた採用すれば良いと思っている。お金をかけて採用するが、すぐ…

俺の経営論(BP2010)その2〜発展する企業

「Human Centric Company」に、なるとどのような企業になるのか。それは社会からの矢印が内向きに向かってくる企業だと思う。人は、向こうから入ってくる。仕事は次から次へと入ってくる。その結果としてお金も入ってくる。そのような企業は、社会からの「モ…

俺の経営論(BP2010)その1〜Human Centric Company

「世界中のエンジニアが憧れるIT企業」となるために、会社をどのような組み立てていくか、広げていくか成り立たせていくかということを表現したものが「Human Centric Company」である。 人と人何で繋がっているのか。お金であろうか?仕事であろうか。それ…

俺の経営論(BP2010)

12月2日に社内勉強会で、今後の会社の方向性について発表した資料をアップしておく。俺の経営論(BP2010)View more presentations from bpstudy.スライドだけでは伝わりにくい内容、実際にその場で話した内容を次回以降書いていきたいと思う。 今年の目…

自由と甘やかしの違い

人に怒られない、注意されないことをよいことに、調子に乗り、好き勝手やりはじめる人がいることだろう。そのような人には、ある時点で怒って(切れて)、怖がらせて、抑えつければよいのだろうか。それでは自分が「怒り」という毒に侵されてしまう。 「怒ら…

法人

会社のことを「法人」と表現する。読んで字のごとく「法」律的に「人」のように扱われるのである。自分の行動や考え方を省みたり、本を読んで人について学んでいると、会社にもあてはまると思えることが多々あるのである。ということは、人について学び、自…

Skype中心開発と経営

以前の記事で、beproud-botというSkype-botについて紹介した。ビープラウドでは、Skype中心といえるほど、Skype無しでは生きていけない状態になっている。まず開発案件が発生するとSkypeのグループチャットが1つつくられ、関係するメンバーが招待される。開…

怒り

「怒るべき時は怒った方が良い」とは良く聞く言葉である。怒りも時には必要だということである。しかし今までを思い返してみると、「怒り」がパワーになり、良い結果を残したことはあっただろうかと思う。逆に怒りを持ったがために視野が狭くなり、判断を誤…

経営者のモチベーション

ベンチャーカフェというイベントで、同じテーブルについた学生に1つの質問を受けた。「ベンチャーのような小さな会社で仕事をしたいが、どのような会社を選べば良いのか」私は以下の2つを答えた。・自分が伸ばしたい方向の仕事を目一杯することができるか …

お客様は神様か

「お客様は神様です」とは、歌手の三波春夫が広めた有名なフレーズである。しかしこの言葉を自分に都合の良いように解釈してしまい、客の立場であるときに、傲慢な態度に出る人も稀にいたりする。そのような態度をとられると、お金をもらっているとはいえサ…

中日ドラゴンズ論〜監督編

「中日ドラゴンズ論」では、80年代後半からの、中日ドラゴンズの歴代監督についても詳しく書かれている。それぞれの監督に特徴があった。前回に続き、以下にまとめておきたい。○星野仙一監督(1987〜1991年、1996〜2001年)・「星野ミーテ…

中日ドラゴンズ論〜チーム伝統編

「中日ドラゴンズ論」1990年代に中日ドラゴンズの絶対的なエースとして活躍した今中慎二氏による書籍。9年連続Aクラス入りを果たしている中日ドラゴンズの強さを分析している。長年、中日ドラゴンズをウォッチしている私であるが、単純に中日のファンと…

人を雇う〜小さなチーム大きな仕事

ビープラウドでは、今年、2回人材を募集した。その際の考え方として「小さなチーム大きな仕事」の「人を雇う」の章が、他のどの本よりも参考になっている。37シグナルズは、さまざまな有用なWebサービスや、Ruby on Rails を生み出した企業である。小さな…

自分に集中することの難しさ

人と関わっていれば、腹が立ったり、カチンと来たり、気に食わなかったりすることは日常よくあることである。そのような時に感情に支配されたマイナス反応の行動を取ってしまうと、あとで後悔することになる。私も今まで何度後悔したことか。このような時に…

仕事と経験

大企業に入るか、小さな企業に入るか。企業を選択するときの大きな選択肢である。私見では、若いうちに大きな企業は経験しておいた方がよい(できれば新卒で)と考えている。それは「大きな会社=立派な会社=すごい人がいる会社」というコンプレックスを無…

会社における選択と判断

ビープラウドでは、現在、部や課などは存在せず組織構成としては、フラットな状態である。それは現在の状態が、そのような組織構造を必要ないということもあるが、社内を極力フラットにしておきたいと考えているからでもある。なぜなら、役職などの上下関係…

松下幸之助経営回想録〜見習店員制度

松下幸之助が会社をつくってまず、見習い店員制度というものをつくったそうである。この制度は松下の見習店員(新入社員)は全員住み込みをさせて仕事をするというものである。古い制度でいえば丁稚(長期間の住み込みによる衣食住以外は無給に近い労働)に…

冬の風邪

毎年冬になると、外を移動する時、電車に乗る時は必ずマスクをつけるのが私の習慣である。これは春になり花粉のピークが終わるまでずっと続けている。マスクをするのは風邪の予防と花粉症にならないための予防である(このようにしていても花粉症になってし…

よそ見

経営者は毎晩人と会って飲んで、楽しんで、人脈を広げてというようなイメージを持っている人も多いかと思う。そして、それがステータス(成功の証)なのだと考えている経営者もいるかもしれない。私は日々、夜も仕事ばかりなので、経営者と言っても先に述べ…

時間に遅れること

人が信頼される時の要素は、色々あるだろうが、そのひとつに時間を守る人かどうかというのがあげられる。職場など周りの人は言葉に出して言わなくても、誰が時間通りに来る人かそうでないかを普段からみていて把握している(遅れてくる人は目立つから当たり…

待ち行列

私が以前、開発でお世話になっていた会社には社員食堂があり、12時を過ぎると人が続々と集まり、食事をお盆に乗せ、お金を支払う場所ではいつも行列になっていた。行列に並んでしまうと食べ始めるまでに10分近くはかかってしまっていた。しかし、行列を…

イライラ撃退

私は寝不足で仕事にのぞむとろくなことがない。次第にイライラしてきて判断力自体が鈍ってくる。そのようなときは普段と違う意志決定をしてしまうこともあり、人の話をゆっくり聞く心も失ってしまいがちになる。人の行動や考えを悪い方向に導いてしまうマイ…

右か左かもしくは上か

右を選ぶか左を選ぶか。あとは直感で選ぶしかない。そのような場面は人生において幾度とあるのではないだろうか。ゲームにおける選択くらいなら良いが、その選択によってその後の流れが変わるという場面では、直感の精度が運命をわけることになる。直感の精…

効率的な投げ方

スポーツなど勝負の世界では大きな力を持った者が勝つとは限らない。小さな者が勝つことは常々あることであるし「柔よく剛を制す」などという言葉もある。前回のエントリーで紹介した桑田真澄投手は173cmと投手としてはかなり小柄な方であった。その桑田投…

超効率的努力のススメ

実績や実力で優れるプロ野球選手は数多くいるが、他の選手からリスペクトされるような選手は数えるほどしかいない。そのような選手でまず思い浮かぶのが元巨人、メジャーリーグパイレーツの桑田真澄である。桑田投手といえば、甲子園で6本の本塁打を打った…

政治家の討論に学ぶ

選挙前などに政治家が登場し、討論するテレビ番組を見たことある人も多いだろう。それを見ていると段々不快になってくるのだが、何が不快かというと、他の政治家が話しているところに割って入り、次々と言葉を被せてくるところである。人の話を最後まで聞か…

社長失格

「社長失格」というノンフィクション小説がある。97年12月に37億円の負債を抱え、倒産したITベンチャーの社長が執筆した小説である。98年11月に発売されたが当時、この本を読んだ私は「社長は大変なんだなぁ。自分にはこのような大変な思いをするのは無理だなぁ…

力を出し切ること

人の能力には、もともと大した差はなく紙一重というのが私の考えである。もともと差はないからこそ、いかに力を出し切るか、そして力を出し切った結果を積み重ねるかということが大事となってくる。100の力を持った人が、力を抜いて50の力しか発揮しな…

選手が主役で、監督は選手を支えるのが仕事

「俺のことはいいから、選手のところへ行ってやってよ」 中日の落合監督のところにメディアが来ると、そのようにいうそうだ。2004年の中日の監督就任後の会見でのコメント。「メディアは監督の名前をチーム名の頭につけますが、私は『落合中日』ではなく『中日…