ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

匠の夏祭り2017 まとめ 第4部 匠Method社内活用事例

第4部は、匠Methodの社内活用事例です。

it-takumi.connpass.com

前半は匠ビジネスプレイス篠原さん、後半は匠ビジネスプレイス清水さんでした。

実践 匠Method はじめの一歩~匠BP社員による普段使い事例~

ビジネスを実践するチームの活動をデザインする

登壇者

株式会社匠BusinessPlace 篠原 幸太 氏

内容

  • 不定期に行う活動でモデルを使い分けるコツ
  • チーム(ビジネススタートアップイノベーション事業部)の活動をデザインした事例

進めかた

  • 合宿の進め方をデザインする
  • 話したいこと・全体像/関係性を描く

    • シーズ(どうなりたい)→ニーズ(どうなって欲しい)を描く
    • ニーズの例:リモートワークの在り方、案件の取り回し
  • 個人のキャリアデザインを描く(シーズ)

    • 数年後(3年後)のなりたい自分を描く
    • なりたい自分のストーリーを描く
  • 部門のデザイン(ニーズを描く)

    • ステークホルダーは、価値を感じて欲しいステークホルダー+部員全員(By Name)
    • ByNameの価値(嬉しいこと)は、本人以外が描く

半年前につくったモデルを見直す

  • 過去、現在、未来がテーマ

    • 個人の悩み、阻害要因、解決策(過去)
    • チームの課題、今、何が必要か(現在)
    • 各人が成し遂げたいこと(未来)

まとめ

  • 活動とディスカッションが重要:モデルは手助けしてくれる道具である
  • ディスカッションしたいことに着目。必要に応じてモデルを取捨選択する
  • モデルにこだわらない:活動することで価値が生まれる

    • 活動がよくなるために、モデルを使う
    • モデルを書いて満足しない!
    • モデルを書いて励まし合う(顧客のイノベーションを支援するという事業の性質上、新意識に達したいが達せないジレンマがつきものでストレスがたまるため)

感想

部門の価値分析モデルで、価値を感じて欲しいステークホルダー+部のメンバーをByNameで並べるという手法、そしてそのByNameで書いたメンバーの嬉しいことは他の人が書く、という手法が斬新でした。

普段の生活では、自分の仕事に精一杯になりがちで、他の人が考えていることを考える機会は、思ったより多くありません。お互いに嬉しいことを考えることによって、チーム力や結束力がアップするのではないでしょうか。

また、モデルを書いて成果が出たつもりになり(成功の確信へのステップとして、大事なことではあるのですが)、なかなか行動しないというのもありがちなので「モデルを書いて満足しない」という言葉も、心に強く留めておきたい言葉であると思いました。

プロモーション活動をデザインする

登壇者

株式会社匠BusinessPlace 清水 康平 氏

内容

  • 少ない時間の中で価値を出していく活動・実践のコツ

セミナーのテーマを決める:価値デザインモデル

  • 付箋を使ったディスカッション
  • メモは大切。のちのち宝になることも
  • 先行して活動できることを実施してしまう
  • 価値デザインモデルをつくるのは1.5Hくらいで終わった

ニーズを検討する:価値分析モデル

  • 価値を感じて欲しいステークホルダーをあげる
  • 不参加者(来たいけど来れない)というステークホルダーが出てきた

    • イベントをニコ生放送につながった
  • 新たな価値をうみだす重要な活動にフォーカスする

タスク管理

  • 落とし込んだタスクをBacklogでタスク管理
  • 前回のタスクに加え、今回追加される活動をタスクにする
  • ポイントで進捗を確認
  • 匠Methodのモデルを確認し、つながる価値に着目

    • 価値に応じて実施する活動を取捨選択する

感想

匠ビジネスプレイスの方たちが、匠の夏祭りのために、一生懸命に準備しているのをイベント前から感じていました。

清水さんの発表で、匠の夏祭りの企画段階を見せてもらったことにより、イベントの準備から当日までのストーリーを感じ、さらに参加意識が高まりました。

普通に業務をしていて忙しい上に、並行してイベントの準備をするという場面はよくあります。そのときに、どの活動に力を入れるのか、もしくは何を切り捨てるのかを決める指針に、匠Methodを使っている事例は参考になりました。

また「メモは大切、のちのち宝になることも」はファシリテーターとして大事な心構えだと思います。

ちょっとしたアイデアをその場でばっさりと切り捨ててしまうのか、後で使えるかもと思いアイデアをモデルに乗せておくのでは、アイデアを出したメンバーの参加意識が変わってくるからです。

篠原さんと清水さんのセッションは、その前のビジネスの成功事例のセッションから一転して匠ビジネスプレイスでの匠Methodの普段使いの事例でした。

ビジネスの企画以外にも、気軽に普段の仕事から匠Methodを使って、頭を匠脳(大関さんのセッションより)にしていくスタンスは、見習うべき姿勢だと思いました。

なぜなら、これからの時代の人がする日々の仕事は、新しい価値を創り続けることであり、匠Methodは「その仕事は価値を生み出しているのか?」と常に立ち返ることが出来る方法論だからです。

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匠Methodの書籍はこちら

匠Method: 〜新たな価値観でプロジェクトをデザインするために〜

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