ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

GNH(Gross National Happiness:国民総幸福

GNH(Gross National Happiness:国民総幸福)という指標を中心に据え、政策や方向性を考えている国がある。ブータンという国である。

GDPでは、生活の質にマイナスになること(戦争、環境破壊、賠償金の支払いなど)でも経済効果として加算されてしまうことから、GDPでは、社会の幸福度や持続可能性を計測できないという視点から生まれた指標である。

経済的成長が、生活の質向上につながり、それが幸福に直結するという時代では、GDPの伸びを喜んでいれば良かったかもしれないが、もはやそのような時代は終わっている。

これは国家だけではなくて、企業にも同じことが言えるのではないだろうか。企業の経済的成長が従業員の幸福が乖離している場合もありえるのである。

かといって、経済的視点を度外視した企業は生き残って行くことはできないだろう。

ブータンは、GNHの4本柱と、9つの指標を発表しているが、これがヒントになるかもしれないと考えている。

1998年のアジア太平洋ミレニアム会議での基調講演で掲げたGNHの4本柱
(1)経済的自立
(2)環境保護
(3)文化の推進
(4)良き統治

2006年にブータン総研が4本の柱にさらに織り込んだ具体的な指標
(1)精神面の幸福
(2)人々の健康
(3)教育
(4)文化の多様性
(5)地域の活力
(6)環境の多様性と活力
(7)時間の使い方とバランス
(8)生活水準・所得
(9)良き統治

(書籍「幸福立国ブータン」より)

ブータンは、社会でお互いに協力し、支え合うという文化も根付いているという。そのような文化面なども学びながら、企業経営にうまく取り入れていけないか考えてみたいと思う。

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