誰でも、それぞれの年代でよく聴いていた曲というものがあるだろう。
私は24、25歳の頃、19(ジューク)というグループの「テーマソング」という歌をよく聴いていた。
決められた道 歩いてた
「答えがさぁ...溢れてる...」
そんな世界でただ「毎日○」と塗りつぶしてけば...?
「土日(やすみ)だけ自由!」「それも人生!」なんて、割り切んの?
シロとクロの決められた横断歩道(くりかえし)に生きるより
君は自分で探してほしい
楽じゃないけど楽しい道を
この歌を聴きながら何度も自問自答していた。
「土日(やすみ)だけ自由!」「それも人生!」なんて、割り切んの?
それまで仕事は楽しさは感じられなかった。
2年半以上、仕事には楽しさを感じていなかった。
「石の上にも3年」
そのように何度も考え、我慢していた。本来遊びであるはずの日曜日の草野球が待ち遠しかった。
しかし、転機が訪れた。
オブジェクト指向との出会いである。
オブジェクト指向は、現実の世界に即したかたちで、システムを設計したり、プログラムを考えることを指向したものだという。
それまでやっていたC言語、COBOLよりも、それならわかりやすいかもしれない。
そしてなにより、その仕事は面白そう。人の感覚に近い。そうおもった。
今でいうモデリングということになるだろう。
そして、Javaはオブジェクト指向を表現した新しい言語であるという。
まずは自分でJavaの勉強を始めた。
それからは、夜の2時、3時まで夢中になってオブジェクト指向、Javaを勉強した。
自分の好きなものを勉強するというのは不思議な感覚であった。
学生時代、社会人時代を通じて、やらざるを得ず、勉強して来たからである。
自分で勉強したことを実際の仕事でやってみたい。
そう思い、社内でJavaを始めているプロジェクトへの異動を上司を通して希望したが受け入れられなかった。
それまで客先にずっと常駐し、(社内に対し)目立った成果もあげず(客先では、めいいっぱい全力で仕事をし、信頼を得られていたとおもう)、給与面談の場になってから課長から「今、お前は何の仕事をやっているんだ」と聞かれるくらい、自社では自分の存在を認知されず、評価が低かったから当然だろう。
自分が好きでやりたいことをやれる会社に行こう。そのためなら楽じゃなくても、頑張れる。
そう思い、転職を決意した。
楽じゃないけど、楽しい道を選択したのである。
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