読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

松下幸之助経営回想録〜見習店員制度

仕事論

松下幸之助が会社をつくってまず、見習い店員制度というものをつくったそうである。この制度は松下の見習店員(新入社員)は全員住み込みをさせて仕事をするというものである。古い制度でいえば丁稚(長期間の住み込みによる衣食住以外は無給に近い労働)に近いものである。

制度の目的は「世の中はじぶんのためだけに出来ているものじゃない」という実社会の冷たさを仕事を通じて実感させ、甘えを排除することである。「松下電器は物をつくる前に人をつくる」という言葉にもあるように、松下電器の経営の原点ともいえる制度である。

世の中が豊かになり、自分が社会の役に立たないと生きていけないという社会の厳しさに接する機会が少なくなってきている。

社会に役に立つからこそ、自分は生きていく存在意義がある(そうしなければ生きていけない)と痛感することを起点として、自分はどうしたら社会に役に立つ事ができるかという発想を持った人が育ってくる。

見習店員制度が、今の時代に合うとは限らないだろう。ひょっとしたら数ヶ月で、みんなすぐにやめてしまうに違いない。

しかし、世の中が豊かになった弊害として、自分さえ良ければという発想をもった人や会社が溢れているように思えてならない。それは社会の役に立たなくても生きてはいけるからである。そして甘えを持ったまま20代、30代を過ごしていく。そのような世代がまたその下を育てていく。それが社会で当たり前になる。恐ろしい事である。

まずは自分を守るというのが人の常であろうが、お互いが自分のことばかりみていては、社会は変わってはいかない。閉塞感は増すばかりである。

個々人、会社それぞれが自らが稼ぐ事に注力し、努力、切磋琢磨すれば、社会全体が成長するという経済原理の時代はもう終わったのかもしれない。

世の中が閉塞感に包まれている今だからこそ、皆が視点を自分から社会に変えていく時ではないだろうか。そのためには、松下の見習店員制度とは行かないまでも、世の中の厳しさを知った人を育てるための人材教育が必要である。人が変わらなければ世の中は変わっていかないからである。

今年の目標102エントリー まであと40