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ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

ORの抑圧、ANDの才能

自分の子供が、高校2年生だと仮定する。

野球部に入っていて3年の夏の大会まで部活を続けたいが、高校卒業後は大学への進学も希望している。一方、家計は浪人をさせている余裕はない。

子供にアドバイスを求められた場合、親としてどのようなアドバイスを送るだろうか。

選択肢としては以下のようなものが考えられるだろう。

(1)浪人覚悟で、部活を最後までやってから、浪人して大学受験に専念する(部活をやってから、次に受験勉強をする)
(2)部活を2年生の夏で辞めて、受験勉強に専念し現役で合格する(部活を捨て、受験勉強をとる)
(3)部活を最後までやり切る。その代わり受験する大学のレベルを落とす(部活を優先する)
(4)部活を最後までやり切る。そしてレベルの高い大学へも現役合格を目指す。(部活と受験勉強両方を同時にする)

(1)〜(3)の選択肢は「部活か大学受験どちらか」を選択するという判断である。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉もあるように、無理をしない妥当な判断かもしれない。

大部分の人が(1)〜(3)を選択するのではないだろうか。

(1)〜(3)のような妥当な選択肢を選ぶことで時間的・精神的な余裕が生まれる。

しかしそれをきっかけに思考が停止しまう恐れもある。時間をかけてやれば成功するだろうという無意識が生まれるからである。

一方(4)のように、一見厳しそうな選択肢を選ぶ決意をすると「限られた時間の中で、いつまでに何をどのような順番でやれば部活を最後までやり、かつ現役で志望校に合格できるか」ということを考えるようになる。つまりそれは戦略である。

・部活をやっている間は勉強時間はあまり取れないから網羅的に勉強はできないかも知れないけど、この重要レベルだけは普通以上のレベルにしておこう。
・全ての分野を勉強していてはテストに間に合わないから、頻出分野で確実に点を取れるようにしよう
・偏差値勝負で有利な科目、競争の少ない科目を選択しよう
・効率的に勉強するにはどのような時間に勉強をするのが良いだろうか
・無駄な時間の過ごし方をしていないだろうか
など

部活と受験勉強を同時に両立させるという選択肢を選び、成果を出すことで、部活も最後までやり遂げると同時に、浪人という期間のために若い時代を浪費せずに先に進むことができる。

人生は短いのであるから充実させ密度の濃い人生にしたい。だから『両方を同時に達成する』ことにより密度を高めるのである。

したがって、私だったら(4)を選ぶようにアドバイスしたい。

企業においても同じ事がいえるのではないだろうか。

『ビジョナリーカンパニー』の「ORの抑圧をはねのけANDの才能を活かす」の節を引用する。

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ビジョナリーカンパニーは、「ORの抑圧」に屈することはない。
「ORの抑圧」とは、逆説的な考えは簡単に受け入れず、一見矛盾する力や考え方は同時に追求できないとする理性的な見方である。

ビジョナリーカンパニーは、「ANDの才能」によって、自由にものごとを考える。
「ANDの才能」とは、さまざまな側面の両極にあるものを同時に追求する能力である。AかBのどちらかを選ぶのではなく、AとBの両方を手に入れる方法を見つけ出すのだ。

企業が生きて行くには普通であってはならない。他より抜きんでる必要があるだろう。

「A or B」という大部分の人が自然にするであろう発想をしていては、企業としては普通のままである。

AとBを並行して実現できれば、時間を短縮できる。成果が同時に出るので、さらに先の展開を期待できる。

「A and Bを実現するにはどうしたらよいか」日頃からこれを当たり前に考えることができる企業が抜きん出ていくのではないだろうか。

『ビジョナリーカンパニー』では、F・スコット・フィッツジェラルドという人の言葉を引用している。

「一流の知性と言えるかどうかは、二つの相反する考え方を同時に受け入れながら、それぞれの機能を発揮させる能力があるかどうかで判断される」

ビープラウドが「一流の知性」を持った企業になるような、習慣・文化を育てていければとおもう。

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