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ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

現役論

プロ野球には、毎年ドラフトで100人近くの選手が入団する。

しかしその中でも、レギュラーとなり、一流選手となって長く活躍できるのは、ほんの一握りの選手である。

高校・大学・社会人時代と大活躍し、もてはやされた選手でも、それは変わらない。

そして、ビジネスの世界でも、これは同じである。毎年多くの人が起業しては、数年して消えていく。あるデータによると、起業して10年後の生存率は25%(個人で起業した場合は10%)だという。また10年後、企業として生存していたとしても、その中で成功していると言えるのは、ほんの数パーセントにも満たないのではないだろうか。

私は、「生き残る」「数少ない成功を勝ち取る」という点において、プロ野球の選手も企業も共通する点があるのではないかと考えている。

プロ野球選手で成功し、生き続けている代表格が、来年47歳で現役を続行しようかという現役29年目の工藤公康投手である。

工藤投手は、2008年の日本シリーズの結果予想を的中させるなど、その眼力は鋭いことで知られている。

そんな工藤投手が「現役力」という本を昨年のオフに出版した。

現役力 (PHP新書)/工藤 公康
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私はこの本に、企業が成功し、生存していくためのヒントが書かれているかも知れない。そう思い、早速購入して読んでみたのである。

工藤投手は、入団してきた選手や若手をみると、その選手の「未来がみえる」そうである。

そして、成功するかどうかの分岐点は、「プロとしての自覚」に目覚めることができるかどうかであると工藤投手は断言している。

では、プロとしての自覚とはどのようなものであろうか(カッコ内はプロ意識を持てないパターン)。書籍内には以下のように書かれている。

・自分の甘さを知るところから始める。自分は弱い、強くなるためには他人の何倍も練習しなければ一流になれないという意識を持つ(俺はできる人間だとごまかす)
・少々のケガでは休まない(休んでいいと言われるのをどこかで待っている)
・自分で考え、気づき、変えていく(→人に答えを求める。自分で考えない。試行錯誤しない)

そして、プロの自覚を持てない選手がどのような末路を辿るかについても描写されていた。人生の縮図のようで恐ろしくなる。

ルーキーのときから、もしかしたらこのピッチャーは球界ナンバー1になるんじゃないかと思えるくらいのボールを投げている人間も、素質に甘えて自己鍛錬をサボっていたら、三十歳が近づく頃には思うように動かなくなる。〜中略 投げる度に打たれ、焦って走り込みをしようとすれば肉離れを起こし、その結果、練習を休んで安静にしていると挙げ句の果てには筋肉が衰える。こうなってしまうと、自分がこれから何をしたらいいのかさえわからなくなり、そのままひっそりと辞めていくしかない。

企業も同じであろう。「いつかやろう」「やればできる」などと考えているうちに、年月は経ち、情熱は薄れ、社会から必要とされなくなり消えていく。企業は社会における生存価値がなくなったら社会から消えるのみである。プロ野球選手同様厳しい世界である。

そうならぬためにも、自分たちの甘さを知り、人の何倍もの努力をし、気づき、変えていくということを通して、意識をプロ化していく必要があるのである。

また、これは仕事をする個人にもあてはまる。自分の甘さを知り、努力することができるかどうか。それでその人の成功は決まる。小さなプライドにこだわり「俺はやれる」と根拠のない自信を持っている人は伸びない(伸びしろがない)と考えて良いのではないだろうか。

工藤投手は、2009年のシーズン終了をもって、横浜から戦力外通告を受けたが、西武ライオンズが獲得の意向を持っているとのことである。工藤投手が、来年も現役を続行し、若手の良い模範となってくれることを願ってやまない。また私自身も、工藤投手の投げる姿をみて、企業が長く成功して生き延びていくためのエッセンスを少しでも学ばせてもらいたいと思うのである。

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