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ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

組織論

今日は3連休の初日ということもあり、いつもより時間をかけてブログを書きたいと思います。


私の仕事のコアとなっている、「組織論(チーム論)」についてです。

まず3人で構成された開発チームを仮定し、1人がリーダー、あとの2人がメンバーだとします(開発チームを想定していますが、普通の仕事にも適応できると思います)。


そのチームにある仕事が入ってきたとします。それが以下の図です。

3人チーム

ここでリーダーはどのように仕事を振ればよいのでしょうか。

私の考え方は「2人のメンバーに仕事を全て振り、リーダーは、実仕事を持たない」ことです。

OKチーム1

次に、仕事の振り方として私がよろしくないと思っている例をあげてみます。

それは、リーダーが1番多い量の仕事を担当、もしくは重要な部分を担当してしまうことです。

NGチーム1

この2つのケースの違いはなんでしょうか。

それは、チームの成長度(=組織の成長度)に差が出てくることです。

まず、OKのケースのチームの成長を以下の図に示しました。

OKチーム2

このケースでは、メンバーが常に仕事の重要箇所を含む全てを担当していることにより、仕事全体に対する知識・スキルが身につきやすく、自信がつきますので、メンバーの成長も早くなります。メンバーが成長すれば、サブリーダーとなり、その下に新たなメンバーをつけることができるようになります。


サブリーダーが育てば、リーダーは、さらに他の仕事に力を使うことができます。そうなれば、チームがこなせる仕事量は自然と増えていくので、チームはバランスよく成長していくでしょう

その後、サブリーダーが、リーダークラスの力と自信を持ったときには、リーダーはいつ抜けてもチームは回るという状態になっています。

このようなチームは、複数人の成長したメンバーで構成されることになるので、お客さまも「あのチームはみんなしっかりしている」と感じ、信頼感はチーム全体に対してのものとなります。

では、NGの場合にチームの成長はどうなるでしょうか。それを以下の図に示しました。

NGチーム2

このケースでは、重要な箇所をリーダーが担当してしまっているので、そのリーダーのところに、重要な情報・知識・スキルが蓄積しがちなので、「(リーダーの)XXさんがいないと仕事が回らない」ということになりがちです。

このような状況下では、メンバーは、その仕事全体に対する自分の知識・スキルに対し、なかなか自信を持てませんので、リーダーがいないと、不安でしょうがないという状態になります。このような状態では、メンバーの下にさらに人をつけることも難しくなるでしょう。これではチームが育ちません。

この場合、お客様からの信頼は、チームに対するものではなく、リーダーに対してのものです。メンバーに対する信頼はいまいちとなります。

また、お客様がもっとチームに仕事をしてもらいたいと思っても、リーダーが大変そうだし、難しそうだなということになってしまいがちで、せっかくのチャンスも知らぬうちに損ねていることになります。


最後に、リーダーがメンバーに仕事を積極的に振っていく際に、気をつけるべきことが、仕事の振り方です。ここに巧拙がでてきます。

1. リーダーが自分で作業するとしたら、どのようなプロセス、考え方で作業するかを、1回頭の中を通すこと。その上で適切に仕事を分割し、担当を決めること
2. メンバーが直面するであろう問題に適切なアドバイスを送ることができるよう準備しておくこと。
3. 自分が忙しいからと相談を拒まないこと。その余裕つくりのための作業振りである。
4. 俯瞰的な視点をもった、よきレビュアーとなること
5. 開発の途中で、その様子を探り、進捗具合を確認すること。苦しんでいるメンバーを放置しない。メンバーが開いている画面をみると何をやっているか、どこまで進んでいるかわかることも多い。
6. リーダーが、実作業を担当していないことに、罪悪感を持たないこと

7. メンバーの仕事があふれてきたら自分も実作業を担当する。但し担当する部分は全体の中であまり重要ではない箇所とする。

実は一番難しいのは6番目の「自分が実仕事をしていないことに罪悪感を持たないこと」かも知れません。

罪悪感を持たないためには、まずは、自分のリーダーとしての役割で一番重要なものは何かということを強く自覚することです。全体をみたうえで、俯瞰した視点から判断をすることメンバーそれぞれの仕事の進捗具合の適切な把握お客様に対する適切な対応などがリーダーの役割です。

実作業に入ってしまい、余裕がなくなり、全体が見えなくなってしまうようでは、その役割は果たせていないということになります。

また、メンバーから、なぜあの人は仕事をしないんだという声が上がるのではと不安に思われるかも知れませんが、しっかりと、上の1〜5をやっていれば、そのような声は上がらず、むしろメンバーには安心してもらえるくらいでしょう。

しかし、1〜5をが適切にできるためには、相当な力を必要としますので、日頃からのスキルアップ、そしてバランス感覚を磨くことがとても大事になります。

実は、この理論は、自分が開発チームのメンバーであった20代のときに、マネージャーであったYさんから学んだことです。

Yさんはやはり実作業を担当していませんでしたが、私が困ったときに、私よりも2段も3段も高い視点で既にその仕事をみていて、その都度、仕事に対する考え方を話してもらったり、アドバイスをしていただいたりしたものです。

リーダー、マネージャーとはこうあるべき」と感じたものです。

そのときに成長できたおかげで、会社をつくるまでになれたといっても過言ではないと思います。

なお、最後に注意点ですが、この理論は2人以下のチームでも適用可能ですが、リーダーも実作業をせざるを得ないケースも多いと思われます。

3人以上のチーム(組織)で大きな力を発揮することを付け加えておきます。


今年の目標:100エントリーまであと81。残り326日、46週と4日。