ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

今すぐ要求仕様書の誤りを直せ

「ソフトウェア開発201の原則」の、原理41に「今すぐ要求仕様書の誤りを直せ」とあります。

要件仕様を検討する立場の人も、設計・実装以降を担当する人も、システム開発プロジェクトに関わる人は、この原理は心にとめておいて損はないと思います。

この原則は、要求仕様書の誤りの修正コストが、開発フェーズの後になればなるほど(要求仕様書の修正よりも)多くかかってくるという原則です。


・設計まで残っていたら、5倍かかる
・コーディングまで残っていたら、10倍かかる
・テスティングまで残っていたら、20倍かかる
・納入時点まで残っていたら、200倍かかる

運用後まで残っていたら・・・が記述されてはいませんが、300倍くらいかかるのではないでしょうか。

たとえば、

・予定していた通常業務を止めて、
・データが間違っていたら修正し、
・システム停止計画をたて、社内調整し、
・切替え用人員を配置し、
・夜中、早朝などに切替を実施する

・・・など、利益をもたらす生産的な仕事とは、かけ離れたコストがかかってきます。

(もちろん、いろいろシステム障害を経験し、大変な目に合うと、開発時に運用フェーズまで見据えた幅広い考え方のエンジニアリングができるようになるという教育的な副産物は得られますが。。)

開発現場にいると、要求仕様が不明瞭なまま、設計、コーディングに進んでしまうのを多々みかけます。

そのような段階では、プロジェクトの管理者・リーダーは、設計・コーディングに進まず立ち止まる勇気を持ち、要求仕様を固めることや、体制を固めておくなどに力を注いだほうが結果的には効率的です。

要求仕様の誤りによる修正をあとで「戻り工数」として実施する作業は不毛であり、疲れを呼ぶことが多いので、プロジェクト後半の士気に及ぼす影響も大きくなります。間違ったものを一生懸命つくっても、利益はもたらしません。

ソフトウェア開発201の鉄則/アラン・M. デービス
¥1,631
Amazon.co.jp