ビープラウド社長のブログ

株式会社ビープラウドの社長が、日々の思いなどを綴っていきます。

ピンチの後に

今週の日曜日に、東京ドームの巨人-中日戦をテレビ観戦。

中日の先発投手は今年で24年目、200勝まであと8勝の山本昌

7回まで3対1でリードするも、7回表の攻撃で無死1塁で自ら送りバント失敗のダブルプレー

7回裏、先頭の二岡、次の阿部にも不運なヒットを打たれ、無死1、2塁。1死後、代打の矢野にセンターオーバーの3塁打を打たれ同点とされ、なお1死3塁のピンチ。しかしここからが修羅場をくぐってきたベテランであった。2人の打者を打ち取り、同点で食い止める。それに応えるように、次の8回表、中日は、福留の2塁打ですぐに勝ち越し。結局6対3で中日の勝ち。


「ピンチの後にチャンスあり」

この場面、同点にされ、なお1死3塁。ピンチである。ここでの山本昌の踏ん張りが次の回の味方の反撃を呼んだ。ここで精神的に崩れ、逆転されてしまっていたら、次の回の反撃はなかったであろう。ピンチの時ほど次にやってくるチャンスを確信し、自分が今できることを落ち着いてするべきである。

そして

「チャンスの後にピンチあり」

チャンスの時に、それがいつまでも続くものと思い、有頂天になってしまうようではいけない。チャンスは勢いに乗るとともに、次に来るピンチに備えておくという心構えも必要である。

野球を見ていて、良く思うのだがエースと呼ばれる存在が、何が他の選手より優れているかというと、その安定感、精神力である。人間なのでよい時もあれば、悪い時もある。悪い時に、大怪我をせず、悪いなりに抑える。良い時は勢いに乗り、結果を出す。それがエースというものであり、長い期間に渡って成功する秘訣なのかなと思う。

長嶋茂雄が「辰徳!野球とは人生そのものだよ!!」と言ったというが、自分もつくづくそう思うのである。プロ24年目の大ベテラン山本昌に人生の縮図を見た日曜日であった。